写真と私。
2020年9月初稿
2022年8月28日加筆修正
私はふたつの写真サークルに参加していて
そのどちらからも写真についての考えを文章にする課題が出た。
【これから撮りたい写真、そして撮らない写真】
【あなたにとって写真とは?撮りたくなる瞬間ってどんな時?いい写真ってなに?】
被っている部分もあったのでまとめて書き上げることに。
そして写真を楽しむ上で切り離せないSNSとの関係についても付け加えた。
考えを整理して文章にするのは難しく、予想はしていたけど長文に…。
自己紹介
はじめまして。しばがきまゆこ と申します。
神奈川県川崎市にて夫と8歳の息子と三人で暮らしています。
仕事はグラフィックデザイン。1年半前から、幼稚園で日常写真を撮影しています。
年齢は…下記のみなさんと同級生です(はっきり書けばいいものを…)
【ひろゆき・Cocco・香取慎吾・井ノ原快彦・森山直太朗・高見盛・ダイアンの二人・木村佳乃・安田大サーカスクロちゃん・観月ありさ・ゆってぃ・伊勢谷友介・バイきんぐ小峠・小雪・井川遥・中田英寿(以上、敬称略にて)】
写真との出会い
思えば高校生の頃から写真を撮るのは好きで、
大学は劇研に所属していたので特に公演の時とかいっぱい撮ったものでした。当時はフィルムカメラや写ルンですが主流の時代。
こんな感じでみんなの写真をよく撮っていたものの、毎回きちんと焼き増しして渡してはおらず、写真どうした?って催促されたらやっと配る感じ。
デジタル一眼レフカメラとの出会い
就職してからは写真を撮ることが少なくなり、カメラを持ち出すのは旅行の時のみに。新婚旅行の時(2004年)も普通にフィルムカメラで。
(ちなみにフィルムカメラとデジタルカメラの出荷台数が逆転したのは2002年だそうです byウィキペディア)
そして2006年、canonのコンパクトデジタルカメラIXY DIGITALを父から借りて行ったバリ島旅行。
今見るとどれもこれも?な写真だらけ。
上の写真もここがバリ島かどうか他人には分からない。
なのに!当時、写真に対し謎の自信があり、よく撮れてるじゃん~!と気を良くしてブログを始めたりしてた頃、日本ブログ大賞 写真大賞を受賞した森友治さんの【ダカフェ日記】の世界に完全に魅了された私はデジタル一眼レフの購入を決めたのでした。
候補はCanon EOS KISS DIGITAL X、そしてもうひとつが、オリンパスのE-410!
ひたすらかわいい宮崎あおいちゃん、ミスチルの♪彩りの流れる素敵なCM。
夫に言った。
「カメラさ、やっぱりオリンパスにしようかな…私もあおいにな」
「レンズの選択肢が多いほうがいいんじゃない?」
「…はい」
そしてCanon EOS KISS DIGITTAL Xとダカフェ日記森さんおすすめのSIGMAのレンズを購入。
息子の誕生
そして月日は流れ2014年5月、三年半に及ぶ不妊治療が実を結び、母となる。結婚11年目のことでした。
カメラはその少し前からKISS DIGITAL Xから60Dに。
宮崎あおいちゃんのようなカメラライフに憧れてたのに8年経ったら渡辺謙さんにシンパシー感じてた。とにかく息子を撮り続ける日々。
そしていつしか写真を撮るのは癖のひとつみたいになった。
撮りたい写真・撮らない写真
撮りたい写真
・息子 (愛おしい)
・家族や親戚 (思い出に)
・友人親子 (喜んでくれる)
・家の中のあれこれ (インテリア好き)
・旅行写真 (コロナ収束はよ)
・街角スナップ (いい感じの路地や雑誌VOW的なサムシング)
上記に共通しているのは、
【いてくれてありがとう。これからもよろしく】
【素敵だね、面白いね、ずっと覚えておくね】
もちろん撮っている時はただ「お~!すごい」とか「なんか今の感じ良いじゃん!」だったり、その中でも「構図は?光は?少しでも良い感じで撮りたい」と時に必死になってるだけだけど、後で説明するならそんな気持ち。
撮らない写真は難しい。
撮りたくないわけではないけど自分が撮らなくてもいいかと思う写真とするなら、
・スポーツ(望遠レンズが重そう&高価)
・報道(社会批判・問題定義をする覚悟の必要性)
・ブライダル(一生に一度のプレッシャー耐えられるのか?問題)
・天体(寒そう・体力勝負)
・野生動物(じっと待つ忍耐力・動物への愛が圧倒的に不足)
スポーツに関しては息子がこの先なんらかの競技を始めた場合は撮り始めると思うけど、これらを自分が撮りたい!そのために労力も予算もかけたい!とはまでは思えない。
報道写真展とか観て打ちのめされ、考えさせられる感覚好きだし、
Numberとかスポーツ誌の選手たちに感動するし、
披露宴の花束贈呈の写真とか、なんなら全く知らない人でも泣けるし、
満点の星空や、初めて見る動物の仕草とか、こんなのどうやったら写せるのさ!って感嘆するし。
でも今のところ、人様が情熱を込めて撮ったものを拝むので十分というか。
でも撮りたい!と思うものは気がつくとカメラを持っていそいそとシャッターを押している。疲れを忘れることもある。それが心から撮りたいということ。
私にとっての写真
写真を撮ることでもたらされるものは幸せなことばかり。
それは好きなものを撮っているから。
そして写真は記録という側面での価値があるので、時が経てば経つほどかけがえのないものとなる。
友人の子のかわいい瞬間を撮れたらすごく喜んでくれる。喜んでいる人を見るのは幸せだ。出来ることなら長生きしておばあちゃんになって自分が撮ってきた写真を夫とお茶でもすすりながら時折見返してニコニコするような、チャーミーグリーンのような幸せな時間を過ごしたいけど、例えばそれは叶わなかったとして、そしたら私の残した写真で「どんだけ撮ってたんだよ、、すげー枚数」って家族や友人があきれつつも、いっつも撮ってたよねぇ。写真好きだったよねぇ。って言ってくれたらうれしい。私にとって写真は好きなものに「いてくれてありがとう。好きだよ」と伝えたいためのものだった。
いい写真ってなんだろう
まずは写真家のみなさんは何と言っているのだろう?と思い、調べた。
・写真が見た人のものになる写真
・「目に見えないもの」が写っている写真のことを、だれもが【いい写真】だと感じているように思います。
・一瞬を切り取ったはずの一枚の写真の中に流れる時間が長いと感じるとしたらその写真には【大切なものが写っている】それこそがいい写真の証なのかもしれない。
・「ハッシュタグをどれだけ多く言えるか」はいい写真の条件のひとつ。
・この写真が撮れたらもう写真をやめても良いと思える一枚
他にもいろいろあったけど、とにかくいい写真とは人それぞれ基準が違う。
ということは確実に言えるようだ。要は人それぞれ!!
あなたはどう思う?
そしたら私が思ういい写真とは、
【見ていてると優しい気持ちになれる写真】
【写っているものに幸あれ!って自然と思える写真】
【すぐに言語化できない不思議な写真】
【失ったものを気づかせてくれる写真】
です。だいぶ格好つけた。
SNSとの出会い
私のSNSことはじめはmixi。
ちょうど20代バリバリ働いていた頃だったけど、mixiは紹介制なところとか特別感があったし、当時、嵐の沼にハマり始めていた私はmixiには大変お世話になりました。
そして2014年、インスタグラムに登録。
【写真と正面から向き合う!】
という風ではなく、中古マンションを買ってリノベーションしたので、その関係の投稿だったり、息子や家族写真もあげていたけど、SNSと写真とは?とか深く掘り下げて考えてはいなかった。
いい写真とは?写真とSNSとの付き合い方とは?
とか日々考えるようになったのは最近になってからです。
おもしろい人に出会いたいからSNS
ずばり!私がSNSを続ける理由、それは
【おもしろい人に出会いたい】
私にとってのおもしろいとは、
ハッとする表現や考え、視点の独特さ、唯一無二、文才、笑い、
などなど、、をお持ちの人です。
自分にはないものを持っている人。と言い換えてもよさそうだけど、
共感する部分で惹かれることもあるから、やっぱりその時その時で変わるけれど、心が自然と動く表現に出会いたい。それがSNSを続けている理由だと思っています。
そしてなにより!!
続けていれば素敵な出会いがある。
ひとりは相武えつ子さん。
だいたい毎回「なんじゃこりゃぁ~~!」と心の中に松田優作が急角度で現れるくらいのすんごい写真を撮るのに、「私は姉妹をもつ普通のお母さんですからー」って能ある鷹は爪を完全収納して高い空から瞬時に地上に舞い降りて寄り添ってくれる稀有な人。二年前から参加しているバランスチェアのバランスラボさん主催のまなざしフォト部にてお世話になっています。
"相武さん"呼びから半年かけて"えつさん"呼びに変わり、じわじわと距離を詰めていき、死ぬまでに"えっちゃん"呼びになるまでの長期計画を立てています。これからもよろしくお願いします。
もうひとりはコハラタケルさん。
相武さん経由でコハラさんを知ってから、色味とか構図とかムードがあって被写体の魅力を引き出すバランス感覚が凄くてとにかく好き。ずっとギャラリーを見ててもまったく飽きない。メインカメラを長らくお世話になったCanonからFUJIFILMに変えたのはコハラさんみたいに撮りたかったから。
カメラ変えただけではもちろん同じようには撮れないけど、でも写真を撮るのが楽しくなればそれで充分価値がある!
【なんでもないただの道が好き】のタグを最初に始めた経緯も共感しましたし、写真について深く考察するようになったのはコハラさんのサークルの影響です。
終わりに
大切な写真が二枚あります。
ひとつは夫と付き合い始めた頃に友人が撮ってくれた写真。当時の写真、お互いのみが写っているのはいっぱいあるけど、ツーショットっていうと本当にこの一枚しかない。
もうひとつは前述のコハラさんに撮って頂いた息子の七五三の写真。
私が撮った写真たちもいつか誰かにとっての大切なものになるといいな。
そして今日も明日も明後日もずっと写真を撮り続けようと思う。
最後まで読んでくださってありがとう。
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