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幾年かぶりに証明写真を撮りに行ったら常識が覆された話

アラフォー無職、人生初めてのパート募集に応募しましたよ。

その証明写真を撮りに行った話。


カメラのキタムラで撮影していただきました。
証明写真は絶対、機械よりも人に撮ってもらうべき派。

今回はメール添付で応募する形式だったので実物の写真は不要だった。
そのためデータだけもらおうかと思ったが証明写真の料金は実物の写真が4枚必ず印刷されるとのこと。データだけのプランは無いらしい。

仕方がない、機械で撮るつもりはなかったし、他に写真館を知らなかったので写真4枚+データダウンロードつきのプランでお願いすることにした。

いざ写真撮影。

「まずは普通に撮影します」
「顎を引いてください、顔を左に少しだけ傾けてください」

さすが、人間が撮ってくれるので指示してくれるのもありがたい。

「次は口角を少しあげてください」
「何回か撮ります」
「終わりました」

カメラのキタムラは富士フィルムのカメラを使ってるんだなー
とか思ってる間にあっという間に数カットの撮影が終わった。
この中から1枚を選ぶらしい。

お店の端末で撮った写真を確認すると・・・

日頃から写真を撮られ慣れていないわたくし、写真の撮られ方がぎこちなさすぎて笑っちゃうレベル。口角上げてくださいの指示で片方の口元しか上がってない。これは辛い。自分の写真を直視できない。人からこんなブサイク顔に見られてるのか。撮り直しは…ダメなのね?できないのね…?まぁそうよね。取り直してもブサイクが変わるわけでもなし。わかった。どれかを選ばなければいけないのね。

「証明写真は真面目な顔をしているもの」という思い込みがあったので、最初のほうに撮影した無表情写真を選ぼうとしたところ、店員さんが「本当にそれでいいのですか…?」とストップをかけてきた。

だって、笑顔を試みた写真のほうだと口角片方しか上がってないし、笑顔に失敗してるのでそれだったら真面目な写真のほうがいいのではないかと思ったのですが。新卒で使った証明写真は真面目なやつだったし、と思って無表情写真を選んだんだけど最近はどうやら違うらしい。口角が上がっていて無表情じゃないほうが企業の印象が良いとのこと。

知らんかったーーー!!!

そういうことなら、で微妙に顔面崩壊してる口角が上がった方を選択。

そして次がレタッチのありなし。

選択した1枚の写真を見て、
「レタッチしません」
「レタッチちょっとだけする」
「レタッチたくさんする」
の3パターンのどれにするかを決める。

履歴書の写真は、ありのーままのー姿を見せたほうが良いのかと思っていたので、「レタッチしません」で申し込みしようと思った。
店員さんに
「レタッチって、実物と顔が変わってくるわけじゃないですか。仮に面接した時に写真と実物が違う、ってなりませんかね?」
って聞いてみたら、
「そんなことはない、むしろ多少のレタッチで企業の印象をよくして書類を通過させるほうに重きが置かれている」(意訳)
とのこと。

店員さん曰く「レタッチちょっとだけする+さらにオプションのレタッチ追加」が一番選ばれているとのことだった。

いや~知らんかったーーー!!!!!

画像加工ってもはやデフォルトなのね。
人前に出るなら身だしなみを綺麗にしましょう、ってことなのかな。
レタッチがもはや、化粧と一緒になってきている感じがした。

わたしは自分を着飾るとか、装うことが大の苦手で、ファッションにもさほど興味がないし、化粧も出来ることならしたくなくて、人前に出るなら化粧が礼儀だと言うから仕方なくファンデーションを塗ってるくらい。
だから前職の社長には「いつも化粧してないよね」と言われるレベル。
(礼儀だから仕方なく塗ってるのに化粧してないと指摘されたらそれは礼儀がなっていないってことなのかな、、、この話題はまた今度にしよう)

写真のレタッチもなんだかくすぐったくて、ちょっと躊躇したけど、履歴書ってマイナスの点をつけさせないことが大事だとどこかで聞いていたから、私も時流に乗って「レタッチちょっとだけする」プランでお願いすることにした。

完成した私の写真は、輪郭がシュッと細くなって、肌がきれいに明るくなって、いつもズボラな私を知っている人が見たら「これレタッチしましたよね」という写真になっていた。

は~!イマドキはこれが普通なのか~!

でも、スーツの下に着たブラウスの襟は少し歪んだままだった。
顔はレタッチで少しは実物よりもマシになったけど、襟は写真を撮る前に気づきたかったなー
(自分のせいではあるけど、お店の人も気づいて一声かけてくれたらよかったのに、とも思ったり。)

そういうわけで、絶妙に顔面崩壊した半笑顔のレタッチ済写真が本日、企業に羽ばたいていきました。書類選考結果はいかに。

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