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往生際悪くフレックスで妥協する

とうとう来年の4月から、再び勤め人(正職員)になることにしました。
大学を卒業し、勤め人になり、大学院に進学するために退職し、再び勤め人になり、上手くいかずにフリーランスでぼちぼちと勤め始め、勤め人になり、キャリアップをしたいと思いフリーランスになって学校に通い、本格的にフリーランスで働いているうちに、気の迷いから勤め人になり、上司と上手くいかずに結局フリーランスになっていました。

そんな私がなぜ、また勤め人になろうと思ったのか。

正直、フリーランス生活は快適です。ローンも組めたし、心のどこかでというか、8割くらいは別に勤め人にならなくてもいいと思っています。
でも、ちょっと確認したい。
本当に私は勤め人に向いていないのか、否か。
要は以前に上手くいかなかったのは私の個人的な性格や資質によるものなのか、環境によるものなのか、まぁ、両方なのだと思うけども、私でもやっていける場所があるのかを確認したいのです。

その会社には以前にアシスタントをしてお世話になった方もいて、一瞬迷いもしたのですが(知っている人と上手くいかなくなるのも嫌だなーというネガティブ思考)、その方が私がエントリーしたことを知って、担当者に推薦してくれたみたいです。アシスタントをしていた時にも、指示が丁寧だったり、仕事の仕方も参考になることがあったりで、今それを真似して仕事しています。
実際に相談するかどうかは別として、困った時に「相談に乗ってもらえるかも」という希望が持てる職場はいいなと思いました。

でも、そうはいっても今までフリーランスで頑張ってきた10年ちょいに名残惜しさがないわけではありません。今受けている仕事も誰かに回ってしまえば、私に帰ってくることはないでしょう。受けるまでに積み重ねた努力とか信頼関係とかがなくなってしまうみたいで寂しさとか焦りとかも感じます。もちろん経験はなくならないし、そのフリーランスの経験があったからこそ決まった就職先でもあります。
多分、これはいわばトラウマです。また、嫌な思いをして退職することになるのではないかという恐怖があって、フリーランスの現状を手放したくないのです。ただ、本当にアンビバレントな話だけれど、一方で「退職しても、またフリーランスでやっていけるよ」という思いもあるのです。
上司と上手くいかなかった職場は、フリーランスで得た仕事を手放すことに対して、今回よりも何倍も不安を感じていました。それが、きっとほかの仕事をしたいと思っている=仕事に身を入れていないという印象につながり、結果的に上手くいかなくなってしまったのだろうと思っています。

私は働き方もそうだけど、ライフスタイルとしてもフリーランスで働くことで得られる「時間のやりくり」の自由さが好きでした。受注されている仕事を自分の時間配分で出来るところ。だから、今回は引っ越しも関連の手続きもやりくり出来たと思います。フリーランスの私には有休はないけど、タイムカードもないので、自分の時間を職場に管理されることはないのです。
「今は気分が乗らないから、夜に集中してやろう」みたいな仕事の仕方ができないのは最初苦しいかもなって思っています。

ただ、次の職場はフレックスなので、ある程度、自己管理できるのは有り難いところかもしれません。実際にどんな感じか分からないけど…暗黙の了解みたいなのがあったら、対応できないと思います。そういうの、すごく苦手なので…忖度出来ない。でも、前の職場で学んだのは、開き直ることの大切さです。私は出来なかったから退職に至ったわけだけど、本来の自分の仕事をきちんとやっていれば、どう思われても気にしなければいいのです。気の利かない人と思われても、その人とお友達にならないといけないわけではないし、どうせ仲良くならないんだから好かれなくてもいい。組織として仕事が滞りなく行われることが大切なのだという、職場本来の関係に目を向ければいいのです。
私はその辺があいまいで、かつては同僚と上手くやれればいいなとか仲良くなれればいいなとか思い過ぎていたと思います。だから相手に忖度をしなくてはならないと思っていたし(できないくせに)、期待されていないわりに期待に応えたいと思っていたのです。実体のない期待に応えようとするなんて空回りもいいところです。
前の職場での経験で、そういう自分の「クセ」みたいなものが分かったので今度は上手くやれるんじゃないかなと、自分で自分に期待しています。ちゃんと自分を見て褒めていかないと、また空回りそうですね。
そんなわけで、自分が今までの経験を活かして、勤め人として組織の中に入れるのか、はたまた経験を活かしてもなお、私は勤め人に向かないのか。
ハイリスクノーリターンな実証実験です。
またいつかフリーランスに戻るかもしれませんが、その時は堂々と戻ろうと思います。

ひとまずは残りの期間フリーランス生活、満喫します。

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