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雨が降っても槍が降ってもやめない覚悟「雨天決行」

こんばんはまるです。

今回はsumikaがsumikaとして初めて作った曲である「雨天決行」について書かせていただきたいと思います。

sumikaメンバー自身もファンも非常に思入れのある曲なので、下手なことは書けないとドキドキしております..
(これは大体いつも)

雨天決行に関しては以前「新世界オリハルコン」の記事で触れさせていただきましたが、片岡さんがスミフリで話していた大切な曲をアルバム内の紹介だけに留めてしまうのは、失礼だと思い今回は雨天決行について書かせていただきます。

1.雨天決行と時代背景

雨天決行が収録されているのは2013年に発売された「新世界オリハルコン」というアルバムです。

2012年12月10日にsumikaの前身バンドであるbanbiが11年の活動の末に、活動休止を発表しており翌年5月17日にsumikaが結成されました。

「新世界オリハルコン」は2013年10月16日に発売されているので、結成からわずか5ヶ月でミニアルバムが発売されていることになります。

雨天決行はこのアルバムの中でも1番最初に作られた曲であり、今のsumikaよりもロック感の強い曲調と歌詞が印象的な楽曲です。

前身バンドのbanbiの演奏を聞くと今のsumikaとは、演奏の雰囲気やテイストが違っています。
この曲は前身バンドのbanbiの雰囲気を纏った曲であると私は思いました。

2.雨天決行の歌詞

雨天決行の歌詞は今のsumikaの曲では使われることのない、ストレートな表現が多くあると感じました。

前身バンドの活動休止後1年経たずに作られた曲であるため、当時の苦労や傷を感じる曲となっていると思います。

それでは歌詞の解説をはじめたいと思います!

「雨天決行」は作詞作曲共にVo./Gt.の片岡健太さんとなっています。

ライブでこの曲を始める前に片岡さんはこのような言葉を発します。

雨が降っても槍が降っても
やめない覚悟
「雨天決行」

実際歌詞を見ていくとsumikaの中にある覚悟や、
強い意志がとても伝わってくる楽曲となっています。

僕の大事なものは
大事に思って欲しいんだよ
まるで子供の
駄々のような言葉は口を出ずに

いつか描いた空想地図は
ぼろきれになって何度捨てた?
その度何度白い紙に
新しい地図描いた?
誰に何を言われようとも
宝に価値はないと知っても
頭では分かっているけど
踏み出す足はもう止められない

こちらが最初からサビ前までの歌詞となっています。

私はこの歌詞を次のように捉えました。

大人になるにつれて自分の大切なものは、
他人にとって価値のないものになってしまったり批判されたりしてしまうかもしれない。
それでも、自分の大切なものは大事にしたいし、それを辞めることはできない。
だから、歩みを止めずに進んでいく。

この歌詞からも読み取れるように、雨天決行は同アルバムに収録されたイナヅマと同様にストレートな歌詞でありながら、自分の中の決意を感じる曲です。

やめない やめないんだよ まだ
足が進みたがっている
やめない やめないんだよ まだ
足が動きたがっている

やめないやめないんだよまだ
はいはい理屈は分かっても
やめない
覚めない夢の中で
Too late?
Tonight
この声が君に届くように
Too late?
Tonight
今日は始まりの合図を

頭で理屈は理解してても歩みを止めることはできない。

部屋の片隅6弦揺らし
言葉を吐き出す
それだけの事
鼻歌が詩を抱いている
それだけだよ
生まれ落ちた排泄物
汚くて恥ずかしい筈が
極稀にこう言われるんだよ
「綺麗だね、素敵なものだね」

個人的にずっと歌詞の中に出てくる「6弦」が気になっており、何か意味があるのではないかと思い調べてみました。
私自身ギターは全く分からないのですが、「ギター 6弦」で検索したところ「ビビる」という言葉がヒットしました。


ギターの弦は数字が上がるほど太くなり、低い音を鳴らします。
その低い音を鳴らす6弦を弾くとビリビリと鳴ってしまう。

その後の歌詞に「排泄物」「汚い」という言葉があることから、ほかの弦ではなくあえてビリビリという音が鳴ってしまいやすい6弦を選んだのではないかと推測しました。

話を戻すと、この部分歌詞は楽曲作成の工程における試行錯誤を表していると考えました。

ここでの排泄物は歌詞になれなかった言葉や、
作曲の過程で使われなかったメロディー。
楽曲になれなかった言葉やメロディーは周りから評価されることは少ない。
そんな言葉やメロディーを素敵だねと褒めてくれる人がいる。
だから、自分の大切なこと(音楽・バンド・楽曲作成)は辞められない。

私の個人的な解釈ですので本来の意味とは異なっているかも知れません。
「このような捉え方をする人もいるんだな」と思って貰えたら嬉しいです。

やめない やめないんだよ まだ
心は嬉しがっている
やめない 殺れないんだよ まだ
足は動きたがっている

やめない やめないんだよ まだ
目を開いたままで見る
覚めない 枯れない 夢の中で
 やめない
消せない 嘘の中で
Too late?
Tonight
この声が君に届くように
Too late?
Tonight
今日だ反撃の合図を

「心が嬉しがっている」というのは1つ前の歌詞と関係があると思いました。

楽曲になれなかった自分の中の排泄物の様な言葉やメロディーでも、「綺麗だね、素敵なものだね」と言ってくれる人がいることは非常に嬉しいこと。
頭の中で理屈としては分かっていても、心は嬉しがっているからやめられない。

私もこの歌詞はとても共感できる部分があります。

このnoteに書かれている文章は私がこれまで、誰にも見せることの出来ない恥ずかしく拙い文章です。
そのような文章でも、1ヶ月ほどで通算500回以上記事を読んでいただけて、中には「いいね」と言ってくださる方もいます。

やっぱり嬉しいです。

表向きには「文章力をあげるために書いている」と言っていますが、本当は文章を書くことが好きで、それを読んでくださる人がいることが嬉しいから私は文章を書いています。

私とは規模も何もかもが違いますが、改めて雨天決行の歌詞を読んだ際に感じるものがあったので、自分の気持ちについても書かせていただきました。

私は「この声が君に届くように」という言葉は、
排泄物を「綺麗だね、素敵なものだね」と言ってくれた人に対する言葉だと思いました。
その一方で「今日だ 反撃の合図を」という言葉の反撃の相手は、自分たちを批判してきた人々や社会だと捉えました。

最後の歌詞からは
「認められるようになってやる。今に見てろよ」
という当時のsumikaの決意を感じました。
(汚い言葉でごめんなさい)

3.最後に

ここまで長い私の歌詞解説に付き合っていただき、
ありがとうございました。

前身バンドのbanbiからメンバーが脱退し、活動休止を休止した。
5ヶ月後にはsumikaとして新たに活動を始めるも、全てが上手くいくことも無く、苦労の日々が続くこととなる。

もちろんその中では、自分達の音楽が周りから認められないこともあったかもしれない。

そのような思いを綴ったのがこの雨天決行の歌詞であると感じました。

自分なりに歌詞を読み返し、解釈を深めて書かせていただきました。
これを他のファンの方やsumikaご本人が読んだら、
怒られてしまうかも知れません笑
でも、今回の記事を読んで1人でも、部分的にでも共感して頂ける方がいらっしゃれば、この記事にも意味が生まれると思います。

今回も長くなりましたが最後まで読んでいただき、
本当にありがとうございました。

また次回以降も読んでいただけたら嬉しいです。

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