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向こうとこちらと、その真ん中に
少し肌寒い風が、夏が終わったことを教えてくれる。いつかの日も、こんなに月がきれいだったように思われる。
窓際の一輪挿し。きらめく真っ青な彼岸花が胸をうつ。今日私が見上げる月も、きっと遠いところで君も見上げているのだろうと思う。私に霞む扉を見せてくれた君。
よく焼いた、というより完全に焦げているトーストが好きだった君は、この月を見てどんな言葉と戯れてばらばらの音にいのちを与えるのだろう。私は、君のこ
私は人間をもっと理性的な生き物だと思っていた。どの小説を読んでも、愛とかセックスとか行き着くところは結局そこだ。それがどうしようもなく悲しくて、私は絶望する。もしそれが人間の感情の真髄なのだというのなら、私は世界と人間に見切りをつけて私を辞める。
生きていることと、生きていくことは異なる。誰と交わっても埋まらない寂しさと孤独感が冷静な思考の邪魔をする。
楽しければいいのではないか、それが全てなのではないか、楽しさを感じることができなくなってしまったのならそれはもう生の時間の流れを止めてしまうべきなのではないか
「案外あっけなかったね」
「正直こわかった」
「他人と比較するのは上手だから、今度は自分を過去と比較してみよう」
自信はない、少しずつの確信しかない
幸せリフレーミング、 伴う痛みは誰のもの
2020年8月10日(月) 09:27
ゆっくりと膨らんでいたわたし、今にもはち切れてしまいそう。少し傷ついたくらいじゃ割れて萎んでしまわないように、1枚ずつ確実に膜を張ってきた。
今ついにわたしは運命の岐路。そのレバーを握るのはわたしじゃない。
暖味で良し、ぬるま湯にぷかり、と過ごしてき
た。愛を確かめるために明確な関係性なんて必要ないのに。わたしたちは再決定されようとしている。距離と倣慢によっ
都会は星が見えにくいらしい。流れ星も例外では無いはず。なのにどうしてこんなに流れ星にあふれているのだろう。眼下にはおびただしい数の流れ星が走っている。自分自身の生を輝きへと昇華して精一杯にきらきらする。美しいと感じる。私は未だに輝きを放てるほどに生を全うできていない。