土鍋が好き
やはり一般的に、「土鍋」というと鍋のイメージが浮かぶだろうか。
私の実家でも土鍋なんて、冬の鍋や湯豆腐の時にしかお目見えしなかった。
そんな土鍋を見直すきっかけになったのは、娘が生まれて炊飯器をやめようと思い至ったとき。
もちろん、炊飯器の利便性には存分にあやかってきたので、恩を仇で返すようなことは言いたくないが、一般的な炊飯器は「フッ素」が使われている。
ちょうど娘が生まれ、健康オタク本格デビューを果たした私は、「フッ素」を避けるべく、色々調べた挙句、「土鍋」という選択肢に行きついたのだった。
この「土鍋」というのは重い。
赤子を抱いているかのように、腕にずっしりとくる。
炊飯器に慣れていた私は、この重みのある鍋を毎度洗うのに一苦労。
そしてもちろん、炊飯器のようにフッ素を塗っていないので、お米がこびりつく。
けれど、この丸っこいフォルムの土鍋。
重いがゆえに大切に扱わなければならず、大切に大切に扱っていたら、愛着がむくむく湧いてきた。
やはり、土鍋で炊くとご飯が美味しい。
これは、本当に美味しいのか、それとも、愛情の色眼鏡によるものかはわからないが、本当に美味しい。
しっとり、でも、ほくっと
そんな感じに炊き上がる。
もしかしたら、土による遠赤外線効果とか、そういうのがあるのかもしれない。
マクロビオティック的な観点で言えば、料理を陽性化させるのでは、と考えられる。
ご飯の炊飯に毎日使っていると、土鍋に対するハードルはどんどん下がっていった。
何でも土鍋で料理するようになった。
炒るときにも土鍋。
畑で育てた自家製の金胡麻を炒るのは、どうしても土鍋がよかった。
肉を焼くのも土鍋。
メーカー的には推奨していないかもしれないが、肉を焼くこともできる。
煮物も土鍋。
野菜をコトコトじっくり煮るのは土鍋に限る、という変な偏見。
ジャムやコンポートを作るのも土鍋。
スィーツもお任せあれ。美味しさ増し増し。
※さすがに揚げ物はしたことがない。
そんなわけで今我が家には6つの土鍋がある。
(一つは蓋が割れて、下の部分だけ)
今初めて、数かぞえた。
多いな。
けれど、どれも愛着のある土鍋たち。
これからも土鍋をフル活用して、美味しいご飯を作りたい。
これからも愛用するよ土鍋たち、今年もよろしくね。
私の暮らしを応援してくださると嬉しいです。私の心地よいと思う世界に繋がるように循環させていきます。