ネコ神さま、怒る。【猫とおばさんシリーズ】
あぁ、私、このおばさんが許せない!
普段は私のこと、「ネコ神さま」とか「天使ちゃん」とか「宝物姫」とかって、メロメロ言い寄ってくるのよ?
それなのに。
さっききから私ずっと訴えているんです‼︎ 「飢えそうなこの猫におやつをください」って。しかも私、可哀想に聞こえるように色々工夫して鳴いているんです‼︎
なのにこの人ったら、ずーっと気づかないふりしてるの。
しまいにはしれーっとソファに横になって本読み始めちゃったじゃない、だから私こうしておばさんの頭上から圧をかけてるわけなんだけど……
あ、ちょっと待って。おばさん日頃「ネコ神さま〜」って言い寄ってくるわけだから、ここはひとつ、神さま風に訴えかけてみるってのも手ね?
『 そこのおばさん、おばさんよ。頭上の猫神さまが何か訴えておるぞ。その本を一旦置いて、猫が何を欲しがってるのか聞いておやりなさい。そしてみんなでおやつの時間にするのがよかろう。』
どう?おばさん、神さまのこの声が聞こえないとは言わせないんだからー!
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