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「水を縫う」を読んで|読書感想文

こんにちは まるです。

さて、あなたは自分の行動に対して、他人の反応気になりますか?

〇〇したいけど、もうそんな歳じゃないし、とか。〇〇やってみたいけど、笑われそう、とか。

この小説は、自分の好きなことにまっすぐ向き合う高校1年生の清澄とその家族のお話。

読了後、すっきりした清々しい気持ちになりたい人におすすめです。

タイトル:水を縫う
著者:寺地はるな
出版社:集英社

Amazon オーディブルでの評価:4.6(5点が満点)
ナレーター:内野恵理子

あらすじ

高校1年生の清澄は、シングルマザーの母、74歳の祖母、もうすぐ結婚をする姉との4人暮らし。

清澄は手芸好き(特に刺繍)の男の子。学校でからかわれようが、気にすることなく刺繍にのめり込んでいく。

清澄の姉は女性らしい服がニガテ。ウェディングドレスを試着しても、どれも気に入らない。そこで清澄が姉のウェディングドレスを作ることに。

家族ひとり、ひとりの視点で話がすすんでいく。

感想

登場人物の家族4人はどこにでもいる人たち。だからこそ、彼らの考え方に心が打たれる。

大事なこと、忘れちゃいけないことを、4人の家族が優しく私に教えてくれました。

印象に残る言葉がちりばめられている小説ですが、いちばんのお気に入りをシェアします。

清澄の祖母がずっと前からやりたかった水泳をやると決めた時の言葉です。

74歳になって、新しいことはじめるのは勇気がいるけどね。
でも、今から始めたら、80歳の時には水泳歴6年になるやん。何もせんかったら、0年のままやけど。

今の私はもう若くない。でも、それがなんだというのだろう。今なら言える気がする。それがなんやの。言ってやる。
大きな声で胸を張って。

歩いていくたび、自分をおおっていた硬い殻が剥がれていくようだった。

「水を縫う」から引用

ものはかんがえようと言うけれど、年齢という名の呪縛に縛られる人生を送るのか、勇気をもって新しいことをはじめるのかで毎日が変わってきそうです。

私は2024年の1月に今年はNoteをはじめたいと手帳に書きました。でも、実際にはじめたのは3ヶ月後でした。どんだけ時間かかってんだか。でもはじめて良かったと思っています。





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