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数学との向き合い方

 私は、数学が本当に苦手で苦手で仕方ありませんでした。京大は二次試験で数学が必須なので、ギリギリまで数学を選択しなくても良い阪大に出願しようかと悩んでいたほどです。
 大学では数学に関連する授業が必須ではないのを良いことに、入学以来「数学」に分類されるような授業は一つも履修していません。大学受験の時に詰め込んだ公式や定理は全て失われたと言っても過言ではないでしょう。

 駿台の京大実践模試で数学15点をとった時には志望校下げようと思いましたし、学校の定期テストで38点をとった時には驚きを超えて笑ってしまいました。模試や実力テストで数学だけ偏差値が低かったので先生に呼び出されたことが何度もあります。
 全くできないわけではないのですが、難関大志望者としては「できない」に分類されると思います。センターでも8割取れなかったですし、京大数学のような問題文が短くて解法のヒントが少ない問題だと手も足も出ない時がありました。

 私の通っていた高校では、数学の課題の量が他の科目に比べて多く、それも数学嫌いに拍車をかけさせました。「休みの日数と課題の量が合わない」と3年間思い続けながら最終日の夜中に半泣きで課題を消化していました。

 そもそも数学的思考力があまり備わっていないのだと思います。公式をいくら覚えたとて、どの問題で使えばいいのか分からないのです。誘導があればなんとなく進められるのですが、一から考えるとなると手が止まってしまいます。

 そんな私ですが、難関大を志望する以上数学を避けては通れないのでなんとか食らいついていました。数学に対する考え方としては
 ・定期考査は課題をちゃんと出して赤点じゃなければ良い
 ・模試は部分点を狙う
 ・数学ができなくても国語で取り返せるから大丈夫!!

です。なんとも後ろ向きな感じがしますが、これくらいがちょうどよかったです。5教科全てできるのが理想ですが、私にそんな頭はありませんでした。

・定期考査は課題をちゃんと出して赤点じゃなければ良い
 
数学に限らず課題はきっちりやるようにしていました。いつ指定校推薦を受けたくなるかも分からないので成績だけはそこそこをキープしておこうという下心です。テストの点が悪くて課題も出していなければ救いようがないと思ったからです。
 点数については赤点(平均点の半分)じゃなければ気にしないことにして自分の心を守りました。ハードルを上げすぎると追い込まれてしまいます。

・模試は部分点を狙う
 
流石に0点は悲しくなるので、証明問題の導入や「〇〇の定理より」と書いたり、グラフを書いてみたり、と足掻いていました。与えられた式を変形するだけで部分点をもらえることもありました。
 部分点をもらうためには公式や定理をしっかりと覚えていなければならないので数学の勉強は公式や定理の使い方を中心にしていました。問題にもいろいろパターンがあるので、問題に応じた考え方が思い浮かぶように簡単な問題で練習していました。京大数学は整数の問題かと思いきやグラフの方が考えやすかったり、関数か図形か分からなかったりと一見して解法が思いつきにくいものが多かったので、「この式の形と問題形式なら解法はこれかな」が思い浮かぶように勉強しました。

・数学ができなくても国語で取り返せるから大丈夫!!
 
これが数学に対する基本マインドでした。得意不得意は誰にでもあって、私は偶然その割合が国数で極端だったというだけだと言い聞かせていました。数学は最低限、国語は目一杯勉強するようにしました。
 自分に甘いと思われるかもしれませんが、受験というプレッシャーまみれの期間には自分に対する言い訳を準備しておくことが私には必要だったようです。おかげで最後まで数学と付き合うことができました。

 結局特色入試で合格したので、京大数学の本者と対峙する機会はありませんでしたが、「努力した事実」は無くならないので自分に花丸をあげたいです。

 最後までご覧いただきありがとうございます。


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