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キュビズム展行ってきた

美術史に疎いので、さっぱり何が何だか!
というのが正直な感想なのだけど、とにかく難解で、理解し難い表現の目白押しで、だけど、これはこれでとても良かった。

ちなみに展示の中にあるキャプションはほとんど全部ちゃんと読んだ。
ピカソとブラックがとても仲良くしてたみたいで、現代で言うスタートアップ企業の立ち上げ期みたいだなと思ったりした。

展示を見ながら思うことといえば、

展示のタイトル
『フルーツ皿を持った女』
見た感想
『ふ、フルーツ皿どこ…?』
『女…どこ?』
『ひょっとしてこのへんがフルーツ部分?』

という感じだった。
なのに配色とかバランスは『なんかめっちゃいい感じ』と思えるものがたくさんあった。

あまりにも何が書いてあるのかわからないので、せめて何であるかわかるものを探している自分に気がつく。

さくらんぼをみつけた!

そんな風にみていると、いつしかだんだん楽しくなって、結果的に何が何だかわからないんだけど素敵 みたいなものを沢山見れたと思う。
もっと勉強していけば、また違った感想を持ったのかも。

あと、キュビズム展のチケットで常設展にも入れるのだけど、これがキュビズム展と真逆になってて面白いなと思った。

 常設展の絵画は、たぶんキュビズムにより解放される前の古い?タイプの絵画で、宗教色が強くて写実的で、示唆的な絵画。

見てると、何が言いたいのかまでは汲み取れなくても、とりあえず何が書かれているのかは分かる。

馬や人間が書かれているね。
怒ってる、泣いてる、死んでるね。
あっ十字架に張付けにされてるからキリストかな?

と、まずはモチーフが何かを理解できるので、とても安心して鑑賞できた。

ただ、キュビズム展を見たあとの私だったので、意外にも『パンチが効いてなくてつまらんな』とちょっとだけ思った。
『わかりやすすぎるよね』と。

実際は、宗教や歴史や神話を知って読み解く必要がある絵なので、ビタイチ分かってないのだけれど…

そんな勘違い女を産み出してしまうほどにキュビズム展は難解で刺激的だった。

キュビズム展いくなら常設展はあとから回るのがオススメですよ。

あと絵画とまったく関係ないですが、国立西洋美術館の地下の女子トイレは、鏡が完全な合わせ鏡になっていて意味深だなと思いました。



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