見出し画像

反省する必要のない反省があるらしい

今日は友人とカフェに。

久しぶりに会うからか、4時間ほど話していた。

夫以外と話すこと自体久しぶりで心踊る時間を過ごしていたが、心残りがひとつある。

『今日、友人は楽しかったのか』

そんな疑問と後悔を繰り返していた。

彼女とは以前の会社で出会い、派遣仲間として約1年半ほど共に過ごした。

プライベートで飲みにいくこともあり、
職場の友人としては珍しく話が弾む仲だった。

そんな彼女とはたわいもない話から、お互いの家族の相談、好きなコスメなど、浅いものから深いものまで話す。

今日もそれらに変化はなく、
互いの近況報告、彼女の育休について、将来設計の難しさなど幅広い話題を共有していた。

だけど、彼女がふと笑顔で言った一言から
私は彼女とどう会話をすればいいかわからなくなった。

『あなたと話していると焦る』

彼女は笑いながらそう言ったけど、内心はどうだったんだろう。

どんな気持ちでその言葉を述べたんだろう。

その時の会話をふりかえる。

私は今後どう過ごしていきたいかについて話を聞いてもらっていた。

私は将来について考えることや話すことが嫌いではないし、むしろ好きな部類だ。

なぜなら
自分の理想を想像するとワクワクするし、それにつながることを模索することで漠然とした不安に道筋が見えて案外心が楽になるから。

だから今日も6月からの期間限定派遣のうちにしたいことやそこからどうしていきたいか、老後の理想の暮らしなどを聞いてもらっていた。

話が終わり、
『聞いてくれてありがとう』という私の言葉に
彼女は笑顔で答えてくれたが、
その後にポツリとさっきの一言を述べた。

その時の私はなぜだろうか、
その言葉に対する疑問があったにもかかわらず、
なんで?とは聞けなかったのだ。

確かめることができなかったその疑問を
ぐるぐると考えている。

私は彼女じゃないから本心はわからない。

けど、焦るという気持ちが全くわからないわけではない。

休職中に友人と会うのがなんだか怖かったり、なんだかなぁと漠然な不安がある時に留学してみました!なんてゆう友人のストーリーに自己肯定感がさがったり、他人の姿に自分を重ねて思わず目を背けたくなる時があった。

彼女の焦りもそんな私の気持ちと同じなのかなとこれも正解はわからないまま。

でもこの焦るという気持ちにしてしまったことに私はとても悔しく残念に思う。

私のなりたい私は一緒にいて癒される人や、気持ちが楽になる人であり、将来は誰かの心をほぐす何かを作れる仕事に就きたいと理想に向けた目標も立てたばかりだったから。

そんななりたい私になれていないことに悔しさを感じた。

彼女に対して何も思うことはない。

彼女が彼女らしくいてくれればそれでいい。

私が将来について話したのがいけなかったのか。

自分が何を話すかまで考えないといけないのは難しい。

私はどう変わればいいのか悩んだ。

帰ってから夫と親友に相談した。

だけど2人は私のままでいいと言ってくれた。

変わらなくてもそのままの私がなりたい私になれてるよと。

この言葉は1番の救いだった。

でも2人だけでなく、これまで関わった人たちの多くも同じように『一緒にいて気持ちが楽になる人』という印象を述べてくれていた。

だからなりたい私というより、
私らしい私でいたいという思いから、
こんな人になろう!と意気込みはせず
ありのままの姿で日々過ごしていた。

だから逆にどう接したらいいのかわからなくなってしまったのだ。

自分の話す話題によって相手の焦りを助長することがあるのは盲点だった。

だけどそんなモヤモヤを抱えていた中、
夫が一言

『60点主義だよ』

と伝えてくれた。

100人いたら100人に好かれることなんてできない。

同じようにそこにいる全員が私に対して同じ印象を抱くとは限らない。

私は今日の一言、1人の人に対して悩み、
何が悪かったのか、どうしたら良かったのか、
何か変わらないとと焦っているのかもしれないけど、自分(夫)は私に気持ちを楽にしてもらってる。

だから、出会うすべての人に
あなたの与えたいと思う価値を伝えようとしなくていいんだよ。

60点でしょ?

と。

たしかに、私も友人Aが友人Bに抱いている印象と全く異なる印象を持ったりもする。

思わず拍手してしまった。

まだまだ自分が起こすアクションに関しての60点はつけやすいけど、他人が自分に向ける印象で60点を受け入れることに慣れていない。

今日の彼女には私の思う私らしさが出てはいなかったけど、そこは反省することでもないんだね。

もし今日の一言が冗談ではなく、傷つけるような言葉の乱用や話したくないと心から思われてしまったのならちゃんと謝ろう。

同じ言葉でも人によって受け取り方が違う。

けどそのすべての受け取り方に対応する必要はない。

夫よ、今日も新しい気づきをありがとう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?