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フェムケアという言葉をよく耳にしますが、そもそも女性ホルモンについて正しく理解していますか?

こんにちは。丸山です。

最近、フェムケアやフェムテックという言葉を良く聞くようになってきましたが、そもそも自身の身体のことを正しく知るほうが先だと思っています。
今日は美人塾の中で学んできた、女性ホルモンについて記述します。
既にご存じの方も知識の整理としてご活用ください。


女性ホルモンの働きを知ろう

女性ホルモンには2種類あります。卵胞ホルモンと黄体ホルモンです。
各々の働きについてまとめましたので、まずはホルモンの働きを知りましょう。

卵胞ホルモンの働き

エストロゲンと言われ、主に女性らしさをつくるために働きます。
・卵巣から分泌され、卵胞を成熟させて排卵・受精に備える
・体温を下げる
・受精卵が着床しやすいように子宮内膜を増殖・肥厚させる
・自律神経を活性化して気持ちを安定させる
・女性らしい丸みのある体つきにする
・血流を促進し、真皮のコラーゲンを増殖させ、肌の潤いやハリを出す
・骨にカルシウムを蓄積させて骨を丈夫にする
・LDL(悪玉コレステロール)を減らしHDL(善玉コレステロール)を高める
・記憶力・認知機能や集中力を保ち、血糖値の調節をする

黄体ホルモンの働き

プロゲステロンと呼ばれ、妊娠をサポートするために働きます。
・排卵に伴い卵巣から分泌される
・受精卵を着床しやすいように子宮内膜を柔らかくする
・内膜の肥厚後に内膜をはがしやすくする
・妊娠の準備のため体温を上昇させる
・妊娠に備え血管を拡張させて骨盤内に血液を溜める(血行が悪くなる)
・抑うつ状態になりやすい
・栄養や水分を貯留させるため、むくみ・体重が増える
・腸の蠕動運動を抑制する

月経周期に合わせた生活リズムを作ろう

上記ホルモンの働きにより、主に4つの月経周期に分けられます。4つの周期に合わせてスケジュールを立てておくことをおすすめします。どんなふうに過ごすと良いか一部例をご紹介いたします。

月経周期

1.月経期

卵胞ホルモンも黄体ホルモンも分泌量が少ない時期。
状態:月経痛、頭痛、貧血、便秘・下痢、ニキビ
冷やす生活をすると月経困難になりやすい
生活:軽いストレッチ、体を温める、ミネラル(鉄分)を補給

2.卵胞期(月経後7~14日)

状態:もっとも快適な時期
生活:筋トレ、ダイエット、集中力・決断力によい

3.排卵期(月経後14日)

卵胞ホルモンの分泌がピークに達すると、黄体化ホルモンが分泌され卵胞から卵子が飛び出す。低温期から高温期への移行時期。黄体ホルモンが急激に増え、子宮粘液の分泌も盛んになる。
状態:おりもの増量、出血、下腹部痛

4.黄体期(月経後14日~28日)

黄体ホルモンが分泌され、受精卵が着床・発育しやすい環境を整える。エネルギー代謝が高まる。体温が0.3~0.5度上昇する。ホルモンの変動により自律神経のバランスが不安定でイライラしやすい(PMS)
状態:浮腫、乳房緊満、下腹部痛、便秘、眠気、食欲亢進、イライラ、ゆううつ、肌のトラブル
生活:有酸素運動、マッサージ、瞑想、気功、デスクワークに最適

おわりに

女性に生まれてきた私たちにとって、このホルモンとともに生きていくのは決まっていることです。このことに抵抗したり悩んだりするのではなく、自分の状態を正しく理解しうまく付き合っていくことが長く元気で働くために大切だと思います。

女性が真の美しさをもって生きていくために連載している「美人塾」や「美人辞書」も継続していきますので、皆さんの幸せのためにお役立てください。


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