【書籍紹介】怒られをプラスに変える「怒られ力」

○仕事で怒られる毎日
 私は仕事がなかなかうまくいかない30歳の社会人です。
 仕事ができないため、30歳になって教育係をつけられてしまいました。
 (情けない状況ですね・・・)
 
 私は仕事で毎日のように教育係に怒られています。
 教育係は小さなミスも見逃してくれません。
 チャット1文、メール1通に対して注意されます。
「チャットだからいいじゃん」という甘えは許されない。
 
 しかし、私は怒られることに対する耐性がないため
 どのように怒られたことを受け止めてよいものか悩んでいました。
 そこで、少しでも怒られる耐性をつけたいと今回紹介する
 「怒られ力」を読むことにしました。

○落語家の筆者と怒られ力
 この本は「怒られ力」(筆者の言葉で言い換えると、「イヤな怒られることを、マイナスからプラスに変えられる力」)を学べる本です。

 筆者は落語家の桂 福丸さん。
 桂さんは、灘中→灘高を卒業され、京大法学部に進学されています。
 それから6年間のフリーター生活を経て、師匠(桂 福団治)さんとの運命的な出会いがあり落語家になられたそうです。

 桂さんは、世間的にかなり優秀な学歴ですよね。 
 ここまで優秀な学歴の方だと、怒られることなどないと思っていましたが、
 師匠から厳しく怒られることも多いそうです。
 落語界は私のようなサラリーマンと比べて不安定で厳しい世界なので、
 当然なのかもしれません。
 そんな厳しい落語界で「怒られ力」を身につけた
 筆者の言葉には説得力と心に染みるものがありました。
 日々、私のように怒られて悩んでいる方にはぜひ読んでいただきたい本です。

○印象に残った言葉
 私が最も印象に残ったのは「怒られてからのこころの推移」という話です。
 「怒られてからのこころ」は以下、2つのルートに推移するそうです。
 
 反論
 ↓
 落ち込み・自己嫌悪 
 ↓
 <時間>
 ↓
 前向きなことを考え始める
  ※ここ以降でルートが分岐
 ↓(ルート1 喉元すぎれば熱さを忘れる) ↓(ルート2 怒られと向き合う)
 <時間>             「怒られ」た内容の整理
 ↓                 ↓ 
 元に戻る              レベルUP
 
 この本を読む前は私は、いつもルート1へ推移させてしまいました。
 怒られたあとは、時間が解決してくれると信じ、
 何も振り返らずに現実から逃げます。
 そして元に戻ったころにまた同じ失敗を繰り返してしまう。

 この本を読んでからルート1に逃げてしまう自分ではダメだと自覚しました。
 自覚してからは意識的にルート2の「怒られた内容の整理」をするようになりました。
 怒られたことをノートに整理してみることで、
 自分のダメな点を客観的に見られるようになった気がします。
 また、ダメな点に対する改善方法を考えることで、
 自分だけの人生の教訓が得られたと思います。

 今は「30歳以降で怒られたこと」の整理にとどまっていますが、
 今後は、過去の人生(学生時代~社会人(20代))で
 「怒られ」た内容を整理して、さらに人生の教訓を増やして
 いきたいと思いました。

○最後に
 30歳になって私ほど怒られている人は珍しいと思います。
 (お恥ずかしい話です。)

 ただ、もし私のように怒られて悩まれている方がいましたら、
 一読されることをおすすめします。
 怒られることをプラスに変えられるようになる良い本です。


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