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石川県県有林Jクレジットを購入しました

皆さんこんにちは。
今回は弊社が購入した石川県県有林のJクレジットとその活用方法について紹介します。

上の記事に以下の下りがあります。

算出されたCFPについてJクレジットを利用することで相殺し、実質ゼロにし、カーボンニュートラル名刺として提供いたします。

https://note.com/marto_cn/n/n09b3920cbfd3

今回購入した石川県県有林Jクレジットをこれに充当します。


Jクレジットって何?

Jクレジットは、日本政府が推進する温室効果ガス排出削減のためのクレジット制度です。

企業や自治体、個人が実施した温室効果ガス排出削減活動や、森林吸収活動などによって削減または吸収された温室効果ガス量を「クレジット」として認証し、そのクレジットを他の企業や団体が購入することで、自らの排出量削減目標を達成するために活用できる仕組みです。

言葉ではわかりにくいですね。
以下の図が経済産業省のサイトにありましたので転載いたします。

経済産業省/Jクレジット制度https://www.meti.go.jp/policy/energy_environment/kankyou_keizai/japancredit/index.html

自分が排出しているCO2をお金で埋め合わせる感じです。

金で解決するなんて感心しないなと思う方もいらっしゃるでしょうが、何もしないよりはいいんじゃないでしょうか?

石川県県有林Jクレジットとは

以下が石川県県有林Jクレジットの概要です。

プロジェクト名

石川県県有林J-クレジットプロジェクト

方法論名

森林経営活動(FO-001)

プロジェクト実施期間

R4からR19(16年間)

対象県有林

珠洲県有林(珠洲市)、石動山県有林(中能登町)、山中県有林(加賀市)

プロジェクト実施面積

約800ha

県有林の間伐などの森林整備によって創出されたクレジットです。対象の県有林も明確に記載されています。

Jクレジット購入利用のメリット

Jクレジットは様々な利用方法があります。

上の経済産業省の図にある「Jクレジット購入者」をご覧ください。
これらが代表的なものですが、そのほかにもいろいろあります。

以下にJクレジット購入によって得られるメリットを羅列しました。

1. 温室効果ガス排出量の補填

  • 排出削減目標の達成:自社の排出量削減が難しい場合、Jクレジットを購入することで不足分を補填し、総合的な排出削減目標を達成することができます。

  • カーボンニュートラルの実現:クレジット購入を通じて、事業活動全体でのカーボンニュートラルを実現することが可能です。

2. 経済的メリット

  • コスト効率:自社で排出削減措置を講じるよりも、クレジットを購入する方がコスト効率が良い場合があります。

  • 柔軟な対応:規制や市場の変動に対して柔軟に対応する手段として、クレジットの購入が有効です。

3. 規制対応とリスク管理

  • 法令遵守:温室効果ガス排出に関する規制を遵守するための手段として、クレジット購入が利用できます。

  • 将来の規制強化に備える:将来的な規制の強化や新たな規制の導入に備え、クレジットを購入しておくことでリスクを管理することができます。

4. CSR(企業の社会的責任)の向上

  • 企業イメージの向上:環境意識の高い企業として認知されることで、企業イメージやブランド価値が向上します。

  • 顧客満足度の向上:環境に配慮した企業としての姿勢を示すことで、環境意識の高い顧客からの信頼と満足度を高めることができます。

5. 競争優位性の確保

  • マーケットリーダーシップ:業界内での環境対応リーダーとしての地位を確立することで、競争優位性を確保できます。

  • 新規ビジネスチャンス:環境配慮を求める市場や顧客層へのアクセスが容易になり、新たなビジネスチャンスを獲得することが可能です。

6. 社内の意識向上と技術革新

  • 従業員の意識向上:クレジット購入を通じて環境保護の重要性を社内に浸透させ、従業員の意識向上を図ることができます。

  • 技術革新の促進:排出削減技術やプロセスの改善に向けた意識が高まり、技術革新が促進されることがあります。

このようにいいことずくめのJクレジット購入。

カーボンニュートラルを推進する取り組みの一環としてJクレジットを購入することは、環境意識の高い顧客に対する強力なアピールポイントとなるかもしれません。

Jクレジット購入利用のデメリット

しかし世の中いい話ばかりではありません。
このJクレジット購入にもデメリットはあります。

このNoteでは極力ニュートラルな立場での記事紹介、製品紹介をしていこうと思っていますので、このあたりの情報開示も怠らないようにしたいと思います。

1. コスト負担

  • 購入コスト:Jクレジットの価格は市場の需給によって変動します。需要が高まるとクレジットの価格も上昇するため、コスト負担が増加する可能性があります。

  • 長期的コスト:持続的にクレジットを購入する場合、長期的なコスト負担が大きくなることがあります。

2. 実効性の問題

  • 真の排出削減の遅延:クレジットの購入に頼ることで、企業自身の排出削減努力が遅れる可能性があります。これは、本質的な環境対策を後回しにするリスクを伴います。

  • 不正確な削減効果:クレジットの削減効果が正確に計測されていない場合や、クレジットが適切に管理されていない場合、期待される環境効果が実現しないリスクがあります。

3. 複雑な手続きと管理

  • 手続きの煩雑さ:クレジットの購入、取引、報告には多くの手続きが伴い、専門的な知識が必要です。これが企業の負担となることがあります。

  • 管理コスト:クレジットの管理や報告に関するコストも発生し、これが経済的な負担となることがあります。

4. 市場リスク

  • 価格変動:クレジット市場の価格は需給のバランスにより変動するため、予想外の価格上昇が企業の計画に影響を及ぼすことがあります。

  • 市場の流動性:市場の流動性が低い場合、クレジットの売買が困難になることがあります。

5. 社会的・倫理的リスク

  • グリーンウォッシュ:クレジットの購入が、企業の本質的な環境対策を隠すための手段として利用される場合、消費者や社会からの信頼を損なうリスクがあります。

  • 公平性の問題:特に資金力のある大企業がクレジットを大量に購入し、自社の排出削減努力を軽視する一方で、中小企業が不利な状況に置かれるリスクがあります。

6. 依存のリスク

  • 長期的依存:クレジット購入に依存することで、自社の技術革新や排出削減努力が停滞するリスクがあります。これは、長期的な持続可能性にとってマイナスとなります。

いかがでしょうか。

良いんだか悪いんだかよくわかんなくなってきましたね。

まとめ

でも心配ありません。
世の中こんなもんです。

絶対に儲かる投資話なんてないでしょう?

とにかくうまい話なんてこの世の中にはありません。
すべてのものにリスクはあります。
そのことを敢えてここで書き出しているだけです。

要はその軽重を図って、得られるものの方が大きそうだ。

可能性がありそうだ。

そう思えばやってみれば良いんです。

今後は弊社のカーボンニュートラル名刺を購入の方は、石川県県有林Jクレジットの環境価値を得られることになります。

つまりカーボンニュートラル名刺をご利用の方は、間接的に石川県の県有林整備に貢献している事になるのですね。

県有林Jクレジットの対象は

珠洲県有林(珠洲市)、石動山県有林(中能登町)、山中県有林(加賀市)

です。

能登地方の震災による被害状況は目を覆うものがあります。
おそらく県有林に至っても相応の被害が出ていることでしょう。

復興支援の意味合いで、このクレジットを活用するのも1つかもしれません。

今回も長文最後までお読みいただきありがとうございました。