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キャプテンに必要な資質

2月16日公開
アニメ「劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦」
2ヶ月経った今も絶賛放映中である。
3月末辺りで、
興行収入81.9億円を突破したとか。

ゴミ捨て場の決戦は、
ハイキュー!!ファンにとって待ちに待った映像化。
わたしも、
舞台挨拶の同時配信があった回を観にいった。
来場者特典もパンフレットもなかったが、
子どもと気持ちホクホクで帰ったものだ。


ハイキュー!!とは…
高校男子バレーボール部(排球部)を舞台にした、
集英社「週刊少年ジャンプ」にて2012年2月から連載されていた漫画。
本編はすでに完結している。


今回の話は映画の話ではないのであしからず。



ハイキュー!!の春高バレー全国大会第2回戦で、
烏野高校(宮城代表)vs 稲荷崎高校(兵庫代表)
の戦いがあった。
稲荷崎高校はインハイ準優勝・春高全国3位など実力のあるチーム。
メインは双子の宮兄弟や、
エースアタッカーのアランくん辺りだろうか。
とりわけ宮兄弟は目立つ存在で、
烏野の変人速攻を所見ながら試合中に試してみちゃう度胸の持ち主。
しかも双子の呼吸で成功しちゃう辺りが楽しい。
当然人気者だったりするのだが、
そんなチームのキャプテンである3年「北信介」。
わたしの最も好きなキャラクター。
彼はキャプテンではあるが、
レギュラーをとれるほどの突出した技量はなく、
最後の春高でもベンチにいる。
けれど、
彼はこのチームにおいて、
誰よりも恐れられている存在だったりする。
決して怖い訳ではない。
日々の生活に非常に丁寧なのだ。
掃除
勉強
食事
準備運動
道具の手入れ
睡眠
こういった日常を丁寧に熟す。
ルーティンなのだろうが、
ルーティンとも違う気がする。
そうすることは当たり前。
結果には興味がない。
結果は過程の副産物。
彼にとって大切なのは過程。

「 毎日やんねん。ちゃんとやんねん。」

ハイキュー!! 北信介

そんな北さんを苦手と思う人もいるだろう。
北さんは同等のことを人に求めたりはしない。
だからといって優しい訳ではない。
宮兄弟の片割れ侑(あつむ)が風邪を引きながらも「根性や!!」なんてノリで練習に参加しようものなら、
「帰れ」と冷たく帰してしまう。
試合中、
チームの雰囲気がばらついてきた時、
北さんがコートに入るとピシッと引き締まる。
彼はスタメンでもないけれど、
キャプテンと呼ばれることに何の違和感もない。
北さんの言葉には、
厳しさがあるのだが、
その奥にきちんと優しさが感じられる。
北さんの言葉には信頼しかないのだ。


先日職場の先輩との話題にイチローがあがった。
イチローがとりわけ好きという訳ではないのだが、
彼の言葉が響くのはなぜだろうかと。
わたしが考えるに、
イチローは謙虚だからじゃないだろうかと。
彼をよく知っているわけではないけれど、
あれほどの成績を残していたって、
決して偉ぶるわけでもなく、
淡々とやるべきことを熟しているイメージ。
ダルビッシュ有にも同じようなイメージを持っている。
二人とも、
人としてとても信頼できると思っている。


わたしは北さんのようにはなれないけれど、
北さんの言葉を常に意識して、
挫けそうな時の支えになっている。


最後に、
結果は過程の副産物だと言ってしまう彼が、
高校3年になって初めてユニフォームを渡された時涙を流した。
考えが変わるわけではないが、
嬉しいものは嬉しいのだと知った彼は、
まだまだ人間力を上げていくんだろうなと思った。


最後まで読んでいただき、
ありがとうございました。

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