モンゴル旅行を完全攻略・注意点編 Part1

6月の末に9日間の行程でモンゴルに行ってきました。日本では絶対に見られないような絶景や、とても親切な現地の人たちとの交流など最高の旅となりました。

ただ、旅行の過程で、既存のネットやガイドブックには詳しく書いていないが、非常に大事な点がかなりあったので解説しようと思います。

モンゴルにこれから行く予定の人は必ず読んでいくことをお勧めします。いくか迷っている人は、どんな国なのかを理解する参考にしてもらえればと思います。今回の記事ではどちらかというと、旅を快適に楽しくする情報ではなく、知らないとヤバいような情報を書くので、一番最初に読むことをおすすめします。

モンゴルはいわゆる先進国ではないので、言われないと気づかないが、重要な日本との違いが多数あります。

トイレットペーパーを流せない

いきなりトイレの話で申し訳ないですが笑、非常に重要なことなので最初に書かさせていただきました。

モンゴルでは基本的にトイレットペーパーをトイレに流すことができません。流すと詰まってしまうようです。なのでどうするかというと、トイレに小さなゴミ箱が置いてあり、そこに使用した紙を入れていくのです。

ゴミ箱にフタがない場合は、それらが見える形でずっとそこに置かれ続けます。宿の場合はその部屋にシャワーもついています。

ゴミ箱にフタが付いているとどうなるかというと、大抵フタは回転式なのですが、その場合フタを開けるためにどうしてもトイレットペーパーについたアレがフタにつくことが避けられないのです。仮に自分がどんだけ注意しても、ほぼ100%前に使った人たちがそこにアレを付けていると思います。

自分は頑張って手がフタに触れないように紙を捨てましたが、どんだけ注意してもフタが手にわずかに触れることは避けられませんでした。

外ではトイレットペーパーがないことがかなりの確率である

街中では、博物館、劇場、デパート、コンビニなど様々な場所でトイレに行きましたが、トイレの個室にトイレットペーパーがないことが結構な確率でありました。モンゴルではお腹を壊す可能性が高いので、お腹が痛くなり、トイレに駆け込み、紙がなかったなどとなると大惨事となってしまいます。

なのでモンゴルに行く際は日本からトイレットペーパーを持参して、外出時は必ず1ロール以上持ち歩くことを強くお勧めします。現地のトイレットペーパーは硬くお尻が擦れ擦れになるので日本のものをお勧めします(値段も日本のが安いかも)

また現地はウォッシュレットなどなく(1店舗だけTOTOのウォッシュレットのあるトイレを見つけましたが)、さらに上記で述べた通りトイレットペーパーの紙質が硬く、お尻が擦れ擦れになります。そのため、気になる人は、宿で使う分も含めて十分な量のトイレットペーパーを日本から持っていくことをお勧めします。

車の後部座席にシートベルトがない

モンゴルではかなりの台数の車に乗りましたが、よほど気を使っているツアーの車(HISなど日本の会社や、日本語対応可で日本人向けにツアーを提供している現地の会社等)以外の場合は基本的に後部座席にシートベルトは無いと思った方がいいと思います。

正確にはベルトそのものはあるが、なぜがベルトを差し込むところが取り外されています。なぜこのようになっているのかは定かではありませんが、現地の人の話だとモンゴルでは後部座席はシートベルトはしなくても良いと言っていたので、意図的に外している人がいるのかもしれません。

以下現地で乗った車の後部座席のシートベルトの有無の一覧です

  • 空港から宿への送迎のトヨタノア:あり

  • 日本語対応可のツアーのアルファード:あり(2列目のみ確認、3列目は不明)

  • Tripadvisorで申し込んだ現地のツアーのホンダインサイト:後部の真ん中の席のベルトなし。

  • 宿の人に個人的に頼んだツアーの、宿の親戚の方のプリウス:なし

  • HISのハイエース11人乗り:3人のツアー参加者に足りる分のシートベルトはあり

  • 宿の人の息子さんに空港まで送ってもらったとときのプリウス:なし

日本の警視庁によると高速道路でシートベルト非着用の場合の事故率は着用時の約25.9倍とのことです(https://www.npa.go.jp/bureau/traffic/anzen/seatbelt.html )。シートベルトをしないで車に乗るということは、ジェットコースターに安全バーなしで乗っているようなものです。シートベルトなしでモンゴルのオプショナルツアー等で荒野の対面2車線の道路を100キロで走っている時に事故った場合は、まず助からないと考えて良いと思います。また現地の道路事情から察するに事故が起こる確率も日本よりかなり高いと思われます。

自衛策1

ツアーなどを申し込む場合は、車に乗る予定がある場合は、必ず相手方に、後部座席にシートベルトが人数分ついているかを確認しましょう。

自衛策2

万が一シートベルトのない車がやってきてしまった場合は、勇気を出してその場でツアーを断りベルトのない車に乗車しないという選択肢を取りましょう。生きて帰国しなければ、また次に素晴らしい旅行に行くことはできません。

自衛策3

それでもシートベルトのない車に乗車してしまった場合はの僕が行った対処を紹介します。これらに関しては自分は専門家ではないので、効果や万が一の際の保証はできないので、自己責任で行って行ってください。

基本的にはベルトそのものがあって、その差し込み口がない場合はほとんどとだと思うので、頑張ってベルトを体に巻き付けるということを自分は行いました。その際に、事故の際にベルトが首にかからないように、胴体に上手い感じに巻きつけてかつ、事故の際に体がしっかり支えられる場所を探ってベルトを巻き付けました。またプリウスのような後部座席と荷室が繋がっている車の場合は、4:6で椅子が前に倒れるようになっている機能により椅子に隙間があるので、そこに上手い感じにシートベルトを掛けてより安全にベルトを体に巻きつけることをお試みたりもしました(主に中央の座席の場合に当てはまると思います)。

水道水は飲めない

モンゴルでは水道水は煮沸しないと飲むことができないようです。現地の人に聞いた話だと、水道管が古くて汚れているのが原因だとか。

特に個人的に気になったのは、コンタクトレンズをつける時です。僕は結構神経質なので、そのまま飲むことができないレベルの水を目に入れたくはなかったので、朝コンタクトレンズを入れる時は、お店で買ったペットボトルの水で頑張って手をすすいで、コンタクトを入れていました。

ゲルに宿泊するときの注意点

ここら辺もガイドブックに書いてないが重要なことにいくつか気づいたので書いていこうと思います。どれも命に関わるレベルで大事で大事なので、ゲル泊を予定されている方は必ず読んでおくことをお勧めします。

モンゴルには観光客がホテルのように予約して泊まる用に、常設されているゲルのツーリストキャンプが多数あるようです。ここでは自分が泊まった心の事情に関して記述しますが、他のキャンプ泊であってもある程度参考にはなると思います。キャンプごとに事情が異なる可能性にご留意ください。

ライターやチャッカマンでは薪に火はつかない

ゲルでは夜の寒さ対策のために(6月下旬でも0度まで基本が下がる日もある)薪ストーブが用意されています(僕のツーリストキャンプのゲルには薪ストーブがあり、おそらく他のキャンプも同じと想定される)。僕が日本で買ったガイドブックには、このストーブの薪の火が消えてしまった時に(最初の火付はやってもらえる)再度火をつけるために、ライターやチャッカマンを持っていくと良いと書いてありました。

しかしキャンプをする人などはここで気づくと思いますが、ライターやチャッカマンで薪に火はつきません!焚き付け用の細い木や枝が落ち葉がない場合(そんなものがツーリストキャンプのゲルにはもちろんないです)は、着火剤が必須となります。なのでゲル泊を予定している方はチャッカマンとライター以外に着火剤を必ず持っていきましょう

おすすめの着火剤は、ぱさぱさした固形タイプのものではなく、燃料をそのまま固めた、日本の宿の1人鍋とかで使われる青い固形燃料みたいなやつを持っていくことをお勧めします。100均で3個で100円で売っているのを見たことがあります。またロゴスの着火剤もなかなかおすすめです(https://www.logos.ne.jp/products/info/1058# )。

なぜぱさぱさした固形タイプのものではなく、燃料をそのまま固めたような着火剤がおすすめかというと、まずぱさぱさしたタイプの着火剤は、そもそも着火剤に火がつくまで結構時間がかかったりします。かなりの時間ライターの火を当て続けないといけなかったりするので、ライターの残量が気になったり、手間も大きいです。反面、燃料をそのまま固めたような着火剤は、ライターに火を当てれば基本一瞬で火がつきます。

薪ストーブがあってもゲルは寒くなる

自分が泊まったゲルでも薪ストーブが用意されていました。しかしこれがなかなかのくせものでした。

まず支給される薪が、いわゆる針葉樹であり、火を付けても朝まで安定して燃えたりはせず、あっという間に燃え尽きてしまうのです。しかもなぜかかなり小さくカットされているので、少なく焚べた場合は30分程度で燃え尽きてしまいます。燃え尽きた場合は、もう一回頑張って火をつけなければいけないのですが、前述のように着火剤がない場合はここで詰みます。

自分のゲルでは一度火が消えてしまい、着火剤もなかったので、かろうじて見つけられた細かい薪のささくれや細い薪を丁寧に組み上げたり、かろうじてまだ僅かに火がついている(赤いぎりぎりの置き火)薪とかと、チャッカマンを使い火つけて、荷物を必死に探して唯一仰ぐのに使えそうな、プリントアウトした工程表を入れていたクリファファイルを使い無理やり葵て火をなんとか大きく戻しました。クリアファイルは火を仰ぐことに関してはないよりはマシというくらいの性能で、最終的にはボロボロになりました。

ちなみに沢山薪をくべるとどうなるかというと、今度はゲル内が灼熱のサウナ状態になりとてもではないが快適には過ごせません。ですが、30分おきに起きて薪をくべるのも現実的ではないので、自分のゲルでは薪を全て突っ込み灼熱にして就寝。2時間程度で火は消え、予熱で朝まで耐えました。

僕はそこそこ快適に寝れましたが、ドア近くの人はかなり寒かったようです。

心配な人はキャンプ用の-4度くらいまで耐えられるような軽量で小さくなるダウンの寝袋を持参しましょう(非常に高額です、、、 https://store.nanga.jp/collections/sleeping-bag)。

自分のツーリストキャンプは、自分たちの着く前日はさらに寒かったようで、薪で寒さに耐えら得るか心配だった別の日本人は、心配だと伝えたところ、石炭をもらえたとのことです。石炭はおそらく長時間安定して燃えるのではと思います(詳しくは知りませんが)。

ちなみに余談ですが、遊牧民は本来は薪ではなく前年に乾燥させた家畜のフンを燃料にします。

薪ストーブは一酸化炭素中毒に注意

以下は命に関わる項目で、私は専門家ではないので、参考程度の情報としてください。何かあった場合の責任は取れないので事故責任でお願いします。

まず前提として、狭いテントの中で、薪などで火を焚くことは非常に危険な行為です。最悪一酸化炭素中毒で命が助からない場合があります(https://kitamoc.com/press100/archives/2025 )。

特に日本でキャンプで近年テントで薪ストーブを使う人が増えていますが、たしかテントや薪ストーブのメーカーですら、テントないでの薪ストーブの利用は原則禁止としていたと思います。自己責任で使っている人たちも、一酸化炭素チェッカーを2つテント内に入れるくらいの安全対策をとっています。

ゲル内の薪ストーブは、不完全燃焼による一酸化炭素の大量発生のリスク、またしっかり燃えていても一酸化炭素は僅かに発生するとのことです。

自分は安全対策として、薪ストーブを焚いている時は、ゲルのドアを少し開けるよにしていました(多分本来十分ではないと思われますが、ドアを開け放つこともできなかったので)。

Part2に続きます

かなり長くなってしまったので、Part2を作ろうと思います。ここまで読んでくだっさってありがとうございます。かなりハードことが書かれていましたが、モンゴルは素晴らしい場所だったので、ぜひ安全には気をつけてモンゴルに行ってきていただきたいです。


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