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ソーシャル・ネットワーク(2010)

今回観た映画は『ソーシャル・ネットワーク』です。最近はNetflixで良さげな海外ドラマを見つけられていないので、良さげな映画を探しています。
 沢山ある映画を検索していると気になるタイトルがいくつか見つかる。何に惹かれているのかは自分の感性とか趣味趣向なのだろう。その中のひとつがこの作品だ。
 ただすぐに飛びついて観た訳ではなく、頭の中にある気になってはいるものの今じゃないリストに入れて置いた。何故かというと、この作品はタイトルと作品詳細で観る前から内容が丸わかりだった事が逆に鑑賞を遠ざけていたと思う。
 
 Facebookを作ったマーク・ザッカーバーグの自伝的映画と作品詳細に書かれていた。

 これだけで、観る前から何となく内容はわかったので、どのタイミングでFacebookのアイデアを思いついたのか、どんな人物なのかに興味が移っていったのだが、映画の中のマークは、まあとんでもない変わり者だった。
 簡単に言うとPCオタクで会話も独特、彼女にはその性格のせいで振られ腹いせにブログに彼女の悪口をアップする。ハーバード大学という一流大学に通いながらも、大学内のヒエラルキーでは最下層にいる事を自覚していて、もがいている若者の姿がそこにはあって、特別凄い事を成し遂げるようには思えなかった。ただプログラミングの才能だけは突出していたので、ハッキングからサイトの立ち上げはお手のものだった。

 普通の自伝映画なら、ここからアイデアが生まれ、サイトを作り、仲間を誘い、紆余曲折を経て、徐々にFacebookが世に認知されていくサクセスストーリーが時間を追って進んでいくのが自然な流れなのだろうが、この映画は違っていた。

 弁護士とのやり取りでマークが訴えられている事がわかるシーンが始まった。Facebookが成功した後に2件の訴訟を起こされて何故そうなったかが、映画の軸として進んでいく事になる。
 まあ過去編と現代編の2軸を交互に描く構造になっていて観ていて飽きなかった。さすが名匠デビット・フィンチャーと思ったが、『ゲーム』や『セブン』『ファイト・クラブ』のような独特な癖は全く感じないので、クレジットを見なかったら気づかないだろう。

結末は観てもらうとして、いろいろと考えさせられる映画である事は間違いないし、事実を元にしている事もあるので知的興味も満たされるし、Facebookや、マーク・ザッカーバーグの事を知りたい人にとってはこの作品が教えてくれる。
 
 自伝的映画ではあるが題材と訴訟案件の結末は?と映画的盛り上がりもあるので最後まで興味深く観れる映画です。
 
 ちなみに私はFacebookはやってません。
 

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