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今更、古巣の凋落を心配してもしゃーないんだが…w。

いろいろネタが溜まったので、そろそろ吐き出さねば…。

まずは土曜日。
この辺りから天気が変だったので、うだうだと家にいた。
午後からのそのそ家を出て、散歩した。

クソ暑かったので、ダラダラと1.5時間ほど歩いて、いつもの遊び場に行く。
JR佐倉駅近くの寺崎北交差点周辺の、商店街だw。
ただここは普通の“駅前商店街”とは遥かに様相が違う。
まず、駅前じゃない。
駅からは近いが、それでも歩いて7〜8分はかかる。
もっぱらクルマ相手の中型の商店が並ぶ。

ベイシアだったりニトリだったり、アオキだったりマックだったり、
必ず大型の駐車場がついているお店ばかりのエリアだ。

で、その中のTSUTAYAに行ってDVDコーナーを見て回る。
お盆休みの最中ということもあり、賑わっていた。

今読んでいるチャンドラーの「The Long Goodby」の映画版を観たかったので、探したところ、やはりなかった。
まあこれはアマプラでもレンタル出来るので、そちらで観るのが早いのだが、DVDの方が安いし他にも何本か借りたかったのだが、肝心の作品がなくあえなく借りずじまい。

その後書籍コーナーから雑誌コーナーをブラブラしていた時、たまたま昔勤めていた出版社が出している雑誌が目に止まった。

今では興味が全くないので触りもしなかったが、その時は何を思ったかおもむろに手にとって、裏表紙を見てみた。
裏表紙とは、業界用語でいう“表4”というやつで、雑誌広告では一番高額になる。
ぼくが勤めていた頃は雑誌の最盛期ということもあり、このスペースは年間でスケジュールが出来るくらい売れていて、特に一番売れる時期の掲載はそれこそ3〜4年前から予約を入れておかないと取れなかったのだ。

ぼくも広告営業に属していたので、その辺りの攻防戦には随分参加した。
特にH堂担当だったぼくとしては、いつもD通が抑えてしまうそのスペースを何とか売りたくて、あの手この手で攻めていたものだw。

そんな懐かしさもあり、「今はどんなクライアントが入っているのかな?」と軽い気持ちで見たわけだ。

「………、なにこれ?」

全く見たこともない広告だった。
何の広告かもよくわからない…。(何かのイベント告知のようだった)

センター見開きは? 表2は?
といろいろ探してみたのだが、知っているクライアントは皆無だったね。
よくわからない広告が、“一応”入っていたのだ。

ちょっとびっくり(*o*)。

しかし、その後さらに驚くことがあったのだ。
同社の発行する他の雑誌も勢いで見てみると、なんと、同じ広告が…。
しかも3誌くらい同じ状況。

唖然である…。

同じ広告ってことは、………
敢えて言うまい…。

雑誌業界が危機的状況、なんて話はよく聞いていたが、
ここまで酷いとは、ちょっと衝撃的だった。

ついでだから、他の雑誌も見てみたが、大手出版社と思われる会社の広告も、それほど良いクライアントは入ってなかった。
もう、ここまで“雑誌離れ”が進んでいたんだね〜。

まあ、それでも変わらずに雑誌は発行され続けているから、
雑誌の広告依存体質は、すっかり変わったのだと思うが、
雑誌が売れているとも思えないし、ネットへの移行がうまく進んでいるメディアがあるとは、今ひとつ思えないので、
どうやってこれらの会社が生き延びているのか、不思議で仕方がない。

ま、おいらが心配したってしょうがないんだけどねw。

ここで衝撃をうけたぼくは、家に帰ってから映画をみたわけだ。
最初はアマプラで見かけた「バスカヴィルの犬」というシャーロック・ホームズの原作をオマージュしたような作品を見始めたのだが、15分しかもたなかった。
酷いね、相変わらずフジテレビの仕事は。

シャーロック・ホームズを馬鹿にしてんのか?

で、仕方なくもう一本「ウォッチリスト」に入っていた「騙し絵の牙」を見てみたわけだ。
ちょうど震撼した出版業界を描いた作品で、KADOKAWA作品だという。

予告編を見ると「キツネとタヌキの化かし合い」的な映画で、大泉洋がすんげー悪い顔をしているので、ちょっと興味があったのだが、内容的には全然大したことはなかった。

どんでん返しや超悲惨な結末を期待する向きには、「へ〜」って程度で終わってしまう。
また、出版業界の描き方も、「え〜、今でもそんなことやってんの?」的なパーティーや接待描写があり、「まあKADOKAWAが描いてるからそんなこともあんのかな」程度で、面白くもなんともなかった。

結末もなんか凡庸だったしね。

ただ、雑誌の広告主が全部降りた時とそれを取り戻すだけの発行部数を計算する下りなどで、ちょっと現実味というか、「どうなんのかな?」という興味は持てた。

結構シビアな話だが、あの時点で広告主が外れた時の“埋め草”どうすんのかな?とか、この程度の売上増で広告分が回収出来るなら、最初から大して広告が入ってなかったんだろうなとか、結構いろいろ考察できて面白かったという程度。
この辺りも、KADOKAWAさんの自虐ネタなのかねw。

ま、そんなわけで土曜日は偶然にも“昔を懐かしむ”日となってしまった。

明日に続く…。


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