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バリの宇宙観と割れ門

バリ島の民族屋敷は最奥に屋敷寺を有し、ここに崇拝対象を祀る。

この屋敷寺へは割れ門を抜けるが、門を構成する左右の柱体は合わせると1つの対象となる(割印みたいに)。

これはコスモロジーの表出では。

つまり割れ門は至るところ普く1を成す物に備わる。あらゆる1を割ると霊的な領域がある。

スカラ(可視界)とニスカラ(不可視界)

スカラとは割れ門が閉じた(意識されない)物理世界、

ニスカラとは割れ門が生じた(意識された)霊的世界、

と解せる。

『ものの人類学』(2011)の第7章を、『集落が育てる設計図』(2012)のバリ族住居の図を参照している。またリトルワールドの記憶も手掛かりとした。

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