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【ART】R4.9/8-11・15-19 林勇気「君はいつだって世界の入口を探していた」@クリエイティブセンター大阪

14時40分頃。林勇気氏の大規模な個展を観に行った。大きな空間の片隅に映像が流れていたり、暗い空間いっぱいに映像が流れたり、また広いフロアの端っこに置かれたモニターで映像が流れたりしていた。伸縮のはげしい時間と空間の尺と相まって、それらの映像はどれも、登場人物と語り手と映し出される主体とが散乱していて、鏡が立ち並ぶ部屋のように主格の迷路となっていた。そうして鑑賞側の私も散乱の中に自然と巻き込まれてゆき、「誰が」「誰の」「記憶を」「記録を」語っているのか、分かるようで掴めない地点に、「物語る」ことのはざま、亜空間にいた。たのしかった。


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