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線香花火と共に終わろう

多分この男とは今日で最後かなと感じる瞬間がある。あ、でも適当に一緒にいる男に対しては感じたことがないかも。(多分いつでも終われると思ってるからだろうなぁ。)別れは突然だなんて前に書いた気もするが、本当に突然やってきて自分で悟る瞬間がある。本当に好きな男の場合はやはり自分の中で少しはさよならも段階を踏みたいものなのに突然こないでよ。笑。

大好きな彼と終わる時って、キレイに終わりたいのになかなか一筋縄ではいかない気がする。だいたいが共依存になってる気がするし。これ、私だけなのかな。そもそも私の事本当に好きじゃない癖に離れられなくなってるて何なんだろう?とは思うけども。(私の事を好きじゃない男を私は本当に好きになる確率が高い。)多分私と居たらぬるま湯で楽なんだろうなと思う。

話は冒頭に戻るけど、どうして今日で終わりかななんて思うのかと言うと1つしかない。答えは[満足してしまったから。]いくら好きでも、ここが2人のピークだなと感じたら後は下降していくだけなのが分かるから。昔ならそれでもきっと好き度がまた上がる時があると信じて傍にいただろう。経験を積んでからは、それがないと分かっているから離れる準備をしように変わる。そして、そういう女の勘はだいたい当たるものだ。本当に好きじゃない相手の場合は、価値観の違いで~なんつってすぐに別れられるのにね!ほんっとおかしい話だよ。全く。

この日私はまた、1つの恋を終わる準備をしていた。彼とは1年ちょっとの仲。出会ったのが夏で、別れを決めたのも夏だった。出会ってすぐ惹かれた。彼の影がある部分がとても好きだった。3回目に会った時に「付き合っちゃう?」なんて冗談交じりに聞かれたが私は聞こえないフリをした。セックスの最中にそんな事を言う男は信用出来ない。お決まりのリップサービスなくらい心得てる。

まさかそれから1年以上も続くなんて。自分でも信じられないが確かに続いてしまった。何となく何度もそろそろ終わりにしなきゃなぁとは思っていたが、あと少しと言う自分がいてなかなか踏み切れずにいた。その時に気が付いたんだ。きっと本当に好きだったんだね、彼を。だから離れたくなかったんだね、私が。

彼の誕生日、ハロウィン、イルミネーション、クリスマス、お正月、バレンタインデー、私の誕生日、ホワイトデー、お花見、ゴールデンウィーク、流しそうめん、そして花火。あっという間の1年だった。イベント全クリおめでとうございますと言った感じ。笑。そう、イベント全クリも1つのキーワード。達成感があるじゃない。何となく。

とにかく私はどうしてもキレイに終わりたくて、最後に花火をする予定にした。浴衣を着ていつもと違う感じにもなりたかった。そして実際に、彼と一緒にする花火はものすごく楽しかった。満足した、やりきったと心から思えた。きっとこの日以上はないと。最後の線香花火が落ちた瞬間、私と彼は終わったなと思った。


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