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「幸せの沸点」

どうかしている
名前を呼ばれただけなのに
どうしてこんなにも
うれしいのだろう  

幸せの沸点が低すぎる
私という存在を
認識してくれているという
このよろこびは

なんだろうなんだろう
誰もいない宇宙をひとしきり彷徨って
久々に人に出会った感覚に
すこし似ている

名前を呼ばれた瞬間
抱きしめられているみたいな
それくらいの衝撃にも
似ている

これからは
名前を呼ばれるだけで
幸せでいられる
仕事をするたびに

豪華客船の旅のCMを眺めながら
これも素晴らしく幸せと
思うけれども

幸せの沸点が低ければ
全て等しく
幸せは湧き上がるんだろうね

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