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幸せ旅行のワンシーン

仙台旅行の帰り道、バスの中で景色を見ながら物思いにふけている、今。

毎日家に篭もりっぱなしのわたしには、外の景色を見ることさえ非日常で、一緒に旅行に来てくれたみんなには本当に感謝しかない。今はもう試験勉強で行けなくなってしまったサークルの、元幹事のメンバーでのおそらく最後の旅行。2泊以上なんて、一人の時間がなさすぎて無理だと毎回思うのに、今思い返せば4泊5日の合宿も、今回の2泊3日の旅行も、あっという間に終わってしまう。そんなみんなと旅行に来れていることが嬉しいし、こんなわたしを外の世界に引っ張り出してくれて本当にありがとうの気持ちでいっぱい。

わたしはインドアだし、行動力がないし、興味の幅も狭いので、経験が増えるきっかけはいつも他人の行動力で、でもきっとわたしみたいな人も多くて、それぞれが得意なことで苦手なことを補っているこの感じが人と生きるってことを表しているな、と温かくなる。地獄みたいな生活が続いて、楽しみもなくて、何故生きているんだろうと思ってしまう程の勉強漬け生活の中でやっと、久しぶりに、生きる理由を見出さずとも生きていけるこの感じが嬉しかった。本当に幸せで楽しい時は、生きている理由なんて必要ないから。今日までは、幸せに浸っていたいな。


ありがたいことに、わたしのことを異性として好きだと言ってくれる人がいて、先日お付き合いが始まった。追う恋愛ばかりしてきたわたしにとって、追ってくれる人の存在はありがたくも戸惑いでもあったけれど、わたしは人を好きになる才能がある方なので、その思いを受け取ることが出来た。純粋で真っ直ぐで、人間が好きで、常に楽しいことを追い求めていて、好きな人に好きだと恥ずかしげもなく言えてしまうような素敵な人。わたしにはないものを沢山持っているところが好き。


もちろん今回の旅行でも恋バナをして、ホットな話題としてみんなに共有した。わたしが、このnoteを書き始めるきっかけのひとつとなった元彼も、その輪の中に居て。彼との恋愛は本当に難しくて、わたしも彼もお互いを思うほど上手くいかなくなって、わたしは彼の心の中にわだかまりを植え付けてしまっていた。別れてから、上手く話すことが出来なくなって、大好きだった友達を失ってしまって本当に悲しくて。そんな彼が、わたしの話を聞いて、前に進んでくれて良かったと、心から喜んで安心してくれたのが、本当に嬉しかった。いつもポーカーフェイスで、感情が表に出ない彼が、私の目をしっかりと見て、心がこもった目で、綺麗な瞳でわたしを捉えて、身体が脱力してしまうほど喜んでくれた。今も昔と同じように、わたしのことで感情を動かしてくれたことが、本当に本当に嬉しかった。彼との始まりの日と同じような距離感で、でも完全に友達として、一人の人間として、お互いに向き合えたことが、わたしにとってかけがえのない思い出だし、そんな貴方に出会えて本当に良かったし、死ぬまで忘れたくないし、わたしがこの世を生きた大きな理由のひとつになったよ。

「いい経験になったでしょ」と少しふざけて言ったら、「初めてだから」と言ってくれたこと、一生忘れない。わたしにとって特別な人の、初めてで特別な存在になれたなら、それより嬉しいことなんて存在しないよ。


感情が通い合ったと思えるような、他人との心の交わりを感じる瞬間の為に生きている。感情を目で伝え合っているあの瞬間がとてつもなく好き。相手の心にわたしがちゃんと居て、ふたりにしか分からない繋がりがあると実感できるから。

付き合ってしまって後悔したけれど、最後は幸せな感情が芽生えて本当に良かったなーーー。旅行も楽しかった、本当に、みんなありがとう。


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