好きな理由
友人に関ジャニ∞にハマったことを話す度に、めちゃくちゃ驚かれる。
わかるよ。なにせ、私が一番びっくりしたから。
その後に決まってくるのが
「どこが好きなん?」
という質問。これがほんっとーーー困る。
困るというか、難しい。
どの界隈のオタクにもあるあるだと思うのだけど、好きな理由なんて一言で表せない。
─かっこいいから。
─おもしろいから。
─見ていて元気が貰えるから。
─背中を押してもらえるから。
─歌が好きだから。
好きな理由なんて、ありすぎるくらいに存在する。だけど、そこから一つだけ抜き出すとなるとなにか違う。全部合わせてようやく本当になるような、そんな感じ。
その中でも、敢えて一つ選ぶとなると、私はこう答える。
「人として尊敬できるところ」と。
つい先日、友人に関ジャニ∞を好きな理由を聞かれた時にもそう言ったのだけど、友人は「?」という感じの反応だった。そりゃそうなるよね〜。世間的な関ジャニ∞のイメージとはかけ離れてるし、それってアイドルに求めるところ?って感じやもん。
これには説明が必要だと思う。でも口で説明するのは難しくて、それ以上聞かれることはなかったため、話はそこで終わってしまった。
それがなんだか自分の中で心残りだったので、こうやって文章にしたためることにしたのである。
例えば、バンド。
どれだけ歌が好きでも、歌の方向性は変わっていく。
例えば、アイドル。
どれだけかっこよくても、いつかは年老いる。
世の中、変わっていくものばかりだ。
だからといって、ずっと同じような歌を歌っていても飽きるし、同じような見た目でい続けることは難しい。
結局、そんなのは彼らを構成する要素でしかない。
バンドで言うと私はBUMPとワンオクが長い間好きなのだが、勿論、彼らの曲は大好きである。
でも、それだけじゃない。私が彼らを好きでいる理由は、その奥にある「人間性」にある。
藤くんのリスナーに対する底なしの優しさ、Takaの夢へ挑み続ける姿勢。私はそれを心底尊敬している。だから、ロックじゃなくなろうが英詞になろうが、その奥にあるものが変わらない限り、ずっと好きで居続けることができるのだ。
関ジャニ∞もそうだ。入りは見た目だったりおもしろさだったりしたけど、ここまでハマったのは、ふとした時に口にする言葉に滲む、彼らの人間性ありきである。
アイドルが人間性なんて、って思う人もいるだろう。キラキラしてて、嘘で塗り固められたような世界に生きる人。私もそんなイメージだった。でも、彼らも一人の人間だ。100%嘘偽りの姿で、芸能界に20年以上居られるわけがない。
全部が本音とは思わないけど、色んな映像や色んな場面での言葉を見ている内に、なんとなーく、これは本当だな、これは嘘だな、っていうのがわかるようになった。
アイドルは夢を売る仕事だけど、関ジャニ∞はその中でも限りなく現実的な人達だと思う。というか、そうあろうとしてる。
30後半に差し掛かった男達が、もがいて生きる姿がどうしようもなく人間臭くて愛おしく、一つ一つの行動や言葉の裏にある人間性を感じ取る度に、「好きだなぁ」とため息をつく。
そして、その「好きだなぁ」を辿った先には「尊敬」があるのだ。
アイドルとバンド、全く違う2つを好きになった私だけど、結局そういう理由なのだと思う。
"惹かれたのは ココにある
アツいものが 似ているから
きっとそうだろう"
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