見出し画像

変わりゆく中で変わらないもの

昨日のSONGSは、BUMP。

BUMPは数年前に出戻ったばかりなので、知った時はなによりもTVに出ることに驚き!(Mステにも既に何度か出てるのね)

LIVEで手拍子や合唱が起きると藤くんがキレたり演奏を止めてたのは有名な話だったから、あんなに尖ってた人がTVで歌って話すなんて……と勝手になにやら感慨深い気持ちになる。

LIVEのMCでも、PONTSUKA!!でも、雑誌のインタビューでもない、"藤原基央が話す姿"を見るのは初めてで、とても楽しみにしていた。


インタビューは下北沢の町を歩くところからはじまり、東京で初めてLIVEを行ったライブハウスに入る。インタビュアーは、渋谷陽一さん。聞いたことある名前だなぁと思ったら、ロッキング・オン・ジャパンの社長さんでした。

藤くんの話の中で、ひとつとても印象に残った部分があったので、書き留めておく。

それは、LIVEで泣いてるお客さんのことを「あいつ」とか言ったくせに、それに続く言葉が「ぜんぶ話聞きてえな」だったところ。

例えるなら、投げてきた紙くずの中に優しい言葉が書いてるみたいな、そんな感じ。言葉は荒いのに、乱雑に聞こえないんだよなぁ。この1分足らずの言葉の中に藤くんのどうしようもなく不器用な部分と底なしの優しさが溢れている気がして、嬉しくなる。


だってさ、ドームにお客さん何人いると思ってんの?5万人よ?見ず知らずの他人の話を5万人分聞きたいって…。他の人だったら「ハイハイ(どうせ嘘)」と思うけど、藤くんだから本気で言いかねない…ていうかたぶん本気で言ってる。


ほんっっっと、変わらない。


ふと、Aurora arcでBUMPに復帰(?)して、久しぶりに彼らの音楽を聴いた時、友達に「変わってないね」と言ったら、「いや、結構変わったよ」と言われた時のことを思い出した。

友達が言ってたのはサウンド面のアプローチだったり、曲調だったり、お客さんの合唱が嫌いだった藤くんがコールアンドレスポンスの曲を作ったり…多分そういう部分。

でも、BUMPの音楽ののようなもの、音楽にのって伝わってくる藤くんの想いとか、藤くんが使う言葉とか表現とかは、私の知ってるBUMPのままだった。私にとってBUMPの曲はずっと、どんなにダメな自分も肯定してくれる一番の味方で。そういう部分がほんとに変わってなかったから、安心して戻ることができたんだと思う。

音楽が入るカタチは変わったかも知れないけど、ナカミはずーっと変わらない。それどころか、藤くんも色んなインタビューで言ってるけど、年々藤くんの「届けたい」っていう想いは強くなり、濃度が増してる。


そんなことを考えたインタビューだった。


パフォーマンスは、『アカシア』、『Aurora』、『Flare』、そして『魔法の料理〜君から君へ〜』の4曲。

意図したものかは分からないけれども、4つの小さなステージの上にそれぞれが乗り、空白がひとつ。

BUMPがこんな状況の中でも、オファーして出させてくれる番組や媒体に改めて感謝の気持ちでいっぱいになる。ありがとうございます。

『Flare』を初めて聴いた時はチャマのことしか思い浮かばなかったのに、自分に重ねて聴いてみると面白いくらいにピッタリ重なった。藤くんの書く歌詞の余白の広さに改めて驚く。BUMPの歌は全部主語を自分に置き換えることができるところが好き。


今回、唯一選曲が謎なのが『魔法の料理〜君から君へ〜』だったのだけど、NHKの「みんなのうた」に選ばれていたことを知って納得。この曲は10年かけてようやく咀嚼できた気がする。ほんと、"いつか全部わかる"って歌詞にある通り。BUMPの曲はそういう曲が多い。過去曲を掘り返していくとまた発見があるんだろうな。


今日も私は安定にAuroraあたりからボロッボロ泣いてました。最近涙腺緩すぎて心配。


朝ドラの主題歌決定も発表されたね。
おめでとう。
朝ドラ見たことないけど曲のためだけに見ようかな………。

みんな朝ドラ『おかえりモネ』見てね!!!


ということで、BUMPの回し者のような終わり方になりましたが、最後までお付き合い頂きありがとうございました!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?