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結婚してからも幸せが続くパートナーシップを広めたい!!

長い間、自分は人とうまく関係性を築く事ができない、と信じていた。

22歳で結婚、モラハラや暴力に耐えかね29歳で離婚するまでの間も、離婚してから子供たちを養う事に必死だった時も。

それどころか、おぎゃーと生まれてから今まで、生きてきた時間のほとんどは、「愛されたい」「認められたい」という渇望と、「関係性が近くなるとうまくいかなくなる」という、いつからか自分が握りしめて放さずにいた信念との間で葛藤してきた。

考えてみれば男女を問わず、友人関係、恋愛関係、親類・親子関係、地域や職場の関係のどれもが、「私は愛されない」や「どうせ私は一人だ」や、「相手の要望に応えられるだけのスキルを提供できなければ必要とされない」などの私の勝手な思い込みを強化する「ほらね」とか「やっぱりね」といわせるような証拠で満ち溢れていた。
それはとりもなおさず、自分がそうした「証拠」にしか目を向けていなかったからなのだけど。

そうやって私は、自分が傷つかないために「あの人は〇〇だから」とか「あれは人としてないよね」とか、自分に都合の良い分析や評価を下しては証拠集めにやっきになり、自分の正当性を誰かに認めてもらわずにはいられなかった。
ほんの数年前までは。

今でもそうした自分が時々顔を出して、私の心にざわざわと波を立てる。そんな自分を、今の私は「そんな自分もいていいのだ」と受け止め、認めている。
「ダメな自分だっていいじゃない。完璧な人間はいないよ。優れているところもあるよね。そうやって凸と凹があるのが人間だよ。」と、今の私が言う。

16年前、二度としないと思っていた結婚をした。今の夫との出会いはその2年くらい前、営業として光が見え始めた頃に突然異動を命じられ。失意のどん底で参加した社内プロジェクトだった。

この人と出会ってから、私の世界が変わり始めた。
夫との生活は、それまで私が大切に握りしめてきた沢山の信念が必要なくなるほどに安全だと感じる事ができた。
常に「何か」と闘い続けてきた私が鎧を脱ぎ、武器を捨てて無防備でいられる場所を、夫は作る事ができる人だった。

どうして私がそうなれたのか? 夫の何が、これまで出会った人達と違うのか?その理由はわからなかったけれど、
私が得たのは自分がすり減らない関係性だった。

私が「やりたい」という事に全く反論しない夫のおかげで、たくさんの学びの場に参加することができた。
コーチングに始まり、システムコーチング(関係性のコーチング)、ワークショップデザインなどを通して、この「すり減らない関係性」は意図的に作れるものだという事がわかった。

こんなこと、学校でも社会でも教わってこなかった!もっと早く、このことを知りたかった!人には発達段階があるという事も、見えたり触れられる事や物より見えないものが関係性に潤いをもたらすことも、この世のすべては関係性で作られていることも、人との関係性をより良くしていきたいならまずは自分との関係性を良くする必要があることも。

私たちは、自分が知らない者にはなれない。安らげるパートナーシップがあるのだと教えてくれた夫に心の底から感謝している。

私は、私の両親が知らなかった「親としての在り方」を、子供たちに伝えたい。

あなたがまだ知らない、安心して本音を話せるパートナーシップをあなたも築く事ができると、私は伝えたい。

マッチングで出会い、結婚を決めた人達に、結婚生活の中で互いを知り、尊重しあえる関係性を育てて行けるのだと伝えたい。

「被害者は私の方だ」を勝ち取る戦いから抜け出せないご夫婦に、新しい言語を渡したい。

そうして誰もが「誰かの正解」から自由になり、唯一の正解は無いという前提にくつろぎ、新しい意味を創り出せるパートナーシップをつくっていく事を支えていきたいと願っている。

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