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コミュニティを通じたキャリア形成方法について考える ~ コミュニティ活動の地位向上に取り組む会 2024-04-15

去る2024-04-15に「コミュニティを通じたキャリア形成について考える〜コミュニティ活動の地位向上に取り組む会」に参加してきました。このイベントはTableauがスポンサーとなり、USのData Leadership Collaborativeの日本版として位置づけられているようです。

参加しての感想

複数のコミュニティを横断したコミュニティリーダーたちの課題以降に現状を知ることができて、とても有意義なイベントでした。コミュニティの価値を改めて認識するとともに、自社にもこの考えを広げていきたいなと感じました。

各セッションの振り返り

コミュニティによるキャリア形成:生涯学習しコラボレーションし続ける人たちが羽ばたく環境を作る

冒頭のセッションで以下のような考えが共有されました。

  • コミュニティ活動に参加することで技術向上、企画実行力、人脈といった報酬を得られる。給与アップの機会に繋げられる世の中にもしたいね。

  • とはいえ、日本ではコミュニティ活動への参加に業務時間外を充てざるを得ないケースがまだまだ存在する(ただし、以前よりもコミュニティ活動に理解のある企業は増えてはいていそう)。ここは変えていきたい。

この考えはこのあとのエグゼクティブパネルやグループセッションでの前提となります。

エグゼクティブパネル:コミュニティ活動を組織で評価するには?

エグゼクティブパネルは"コミュニティ活動を組織で評価するには?"をテーマにしたSnowflake Sr. PMM and Evangelist KT 氏と 株式会社JTB CDXO 各務 茂雄 氏によるセッションでした。

特に気になった内容は以下の通りです。

  • なぜコミュニティ活動が組織で認められていないのか?送り出す組織/受け入れる組織それぞれの人事部門および中間管理職の理解が不足しているのではないか。その状況を打破するためには人事部門に事業部側の事情を理解してもらう必要がある。少しずつこの流れはうまくいっていると考えている。

  • 事業部のことを理解してくれようという人事を味方にすることは必須です。人事のキーパーソンをコミュニティに連れて行くなんてことも有効です。

  • ランプアップ体制が不足している企業が多いように感じます。ランプアップ体制がうまくできていないために、能力ではなく社内人脈でプロモーションが決まってしまうような環境になることを防げるかもしれない。受け取る側が成功できるような体制を作る必要がある。コミュニティに参加して何を得るのかをあとから参加した人に伝えるようにしましょう。

  • 今後は企画実行力とインスピレーションが重要だと考えている。特にインスピレーションは外部とのコミュニケーションによるものが大きい。こういったところでコミュニティへの参加経験の有無が効いてくるだろう。特にコミュニティはOJTに近い。リスキリングが重要と言われている時代に座学だけでない機会を得られる意味は大きい。

セッション中のメモPostは以下のThreadをご覧ください。

グループディスカッション

グループディスカッションも盛り上がりました。以下の様な考えを共有できて良かったです。

  • コミュニティ活動による企業へのベネフィットは採用広報効果だけでなく、メンバーの育成効果もある。座学だけでない機会を得られる意味は大きい。

  • Job Description型雇用とコミュニティ活動とは相性がいい。そういった観点からも採用担当人事や組織開発担当人事とのリレーションを強化する必要がある。HRBPが存在するような環境であればなおよし。

  • 環境を変えるためにはまずは権限が必要。まずは権限を得られるように実績と信頼を積み上げること。

他の参加者の感想

個人的に @fumino_ten のポストが突き刺さりました。あくまで本業があってのコミュニティ活動なんですよね。そこははき違えないようにしたいと思います。

おまけ

各務さんから著書をいただきました。「命を削って執筆した」書籍、参考にさせていただきます。ありがとうございました!

最後に

スポンサーのTableau (セールスフォースジャパン)、登壇者のみなさま、運営のみなさま、参加者のみなさま、開催にカロリーが必要そうなイベントをありがとうございました!

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