結婚式しなくてもよかったな

新緑の美しい4月下旬。
結婚願望も結婚式願望もなかった私がひょんなことから結婚した男と適当な流れで結婚式を挙げた。

タダでフレンチが食べられるぞとウエディングフェアに参加して、
ウエディングプランナーの上手な勧誘に乗せられ、なんなら庭が綺麗な式場だからハイシーズンの4月に挙げたいなんて言っちゃって。
そんなことがあった去年の9月。

うっかり契約してうっかり前金払っちゃったものだから後戻りできなくなってしまって、ほんとうに軽い気持ちで何も考えてなかったから
ウエディングドレス決めの前日は似合わないからドレス着たくない恥さらしだと泣いて、でもだからといって結婚式に向けて何もしないのもどうかと思ってエステの体験なんか行ったりして、結婚式に後ろ向きなくせに友達に出席断られたら一丁前にショックを受けて、センス無いからまともなウェルカムスペースも作れず、参考に見るインスタグラマーの美しさと自分を見比べてショックを受けて、持ち前の字の汚さが全面に出たメッセージを書いてなんとか当日を迎えた。

とりあえず友達をがっかりさせてくなくて料理は気合を入れて、飲み物もしっかりアップグレードしてとりあえずここのおもてなしさえしっかり出来れば友達に嫌な思いをさせることもないし、コロナ過で友人一同で集まることも減っていたので、久々のちょっと高めの食事会だと思ってもらえればなんとか…!というところで自分とゲスト側の気持ちを考えて折り合いをつけて挑んだ。

結婚式と披露宴が始まってみるとあっという間に時は過ぎ。
終わってみたら自分の中に何にも残っておらず空っぽだった。
無くなったのは式場支払いやお車代などにかかった650万。

あまりにも何も考えず情報収集もせずうっかり契約したら良い式場だったみたいで、相場の1.5倍くらの金額が飛んで行った。笑う。
親は喜んでいたし、総勢80人近く集まった披露宴も人並みには盛り上がっていたと思う。
でも、本当に記憶が無いし特に感情も出てこない記憶がだからやらなければよかったという気持ちになっている。
自分たちの為じゃなくて親の為にくらい割り切ればよかったのか、でも親に強要されたわけでもなくあくまで自分たちの意思で決定したことなのに微妙に責任が持てない感じの気持ちになっている。

だってやりたくなかったし、やる目的もなかったし、旦那がやりたいって言ったからだし、主体性もなく大金使って、そこに意味はあったのか、将来死ぬ前に後悔しない為のお金だったか、話題作りの為の経験だったか、結局この体験は後々になってみないとわからないなと思うなどした。

自己満足の世界のもので自己満足できずのマインド失敗談でした。



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