嫌われるとか、好かれるとか③
前回の続き。
両思いを量産できる人間
「両思い」を量産できる人間とはどのような人間だろう。
「両思い」にも、病的な両思いから健全な両思いまで、程度の幅がある。
病的か健全か、何がそれを決定づけているのかというと、
それは「依存」の程度による。
すべての両思いには、いくらかの「依存」が含まれている。
しかし、その「依存」の程度が強いと、病的な両思いに近くなる。
「依存」の程度が強すぎず、「自立」の色合いが濃くなる場合には、健全な両思いとなる。
病的な両思い 〜「依存」の使い手〜
キャバクラやホストのナンバーワンには「両思い」を量産できる人間が多い。
彼らは客を上手に「依存」させる。
彼らが扱う「依存」は、病的な両思いを生み出すためのものである。
それは、まるで吸い込まれるように引き寄せられる「依存」である。
相対するものは、否応無しに感情を揺さぶられる。
彼らの前に立つと、仮に自立している人であっても、吸い込まれるように「依存」させられることがある。
自立している人ですら吸い込むような「依存」の使い手は、自分自身も揺れている。
その自分自身の揺れに、相手を巻き込むのである。
自分の揺れに相手を巻き込んで、共に「依存」しあう、共依存の状態を作り出す。
先にアイドルの例を出したが、「両思い」を量産できる「アイドル」も基本的にはそのようなタイプの人間が多いように思う。
もちろん、すべてのホストやキャバクラのナンバーワン、そして人気のあるアイドルがそうだとは言わない。
けれど、彼らの中には、「依存」の使い手が多いような気がしている。
身の回りにもいる「依存」の使い手
夜の世界やアイドルの世界でなくても、もちろん「依存」の使い手はいる。
その才能をうまく使って出世する人もいれば、玉の輿を掴む人もいる。
【「依存」させて病的な両思いを作り出す】と言ってしまうと、
かなりネガティブな表現になるが、
別の言い方をすれば【なぜか知らないけれど異常にモテる人】であるわけで、
「そんな風になりたい」と願う人は少なくないように思う。
健全な両思い
これまで、「依存」の割合が大きい病的な両思いについて述べてきた。
では、「依存」の度合いが少ない健全な両思いとはどのようなものであろうか。
次回へ続く。
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