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長野の研究会から学ぶその2:地域で実務従事を実現する3つの課題とは

3 lines summary
(1)案件の獲得をどうするか
(2)品質の均質をどうするか
(3)金額の設定をどうするか

本稿ではティフ研他県事例研究の概況をお伝えします。前回に続き、長野士会殿から実務従事の学びを得ます。地域の限られた少ないリソースで企業内診断士の実務従事を実現するための3つの課題を整理していきます。

★前回はこちら★

(1)案件の獲得をどうするか

1つ目の課題が案件の獲得である。受診企業の機会を作るところが難しい。

長野士会殿の事例では、会長のコネクションであったり地元商工会の支援を得たりしている。このように会長や士会経由で診ていただいているところは素晴らしい。

まずは小規模できっかけや成功体験を得て、上手くいけば更に連携を広げていくのが良い。

(2)品質の均質をどうするか

2つ目の課題が品質の均質である。毎回良いアウトプットを提供できるようにする工夫が必要である。

長野士会殿の事例では、会長が関与して行われている。前記の案件と品質は士会経由でサービス・責任として関与すべきという対応は素晴らしい。

なお、基本的には実務補修と同じやり方で行われるが、総合診断という形を変えても良いのかもしれない。地域の課題であるSDGsとか地域貢献とか顧客が受診したい且つ診断士としても取り組みたいサービスに絞る事も必要かもしれない。

また、実務従事にどのように人を集めるか、どのように集まるか、も地域固有の課題である。現状はリアルで集める・集まるが、オンライン活用も必要かもしれない。

(3)金額の設定をどうするか

3つ目の課題が金額の設定である。受診企業の診断費用やプロコンの支援を得る場合の金額の設定も難しい。

長野士会殿の事例では、実務補修と同じで報酬はない。無報酬の形態は、受診企業である顧客にメリットも大きいと考えられるが、実はそうでもない面もある。報酬の有無で顧客側も意識が変わるので報酬の在り方の検討は必要である。

プロコンの支援を得る場合も、士会のサービスとしての柔軟な取り組みの対応は素晴らしい。システマティックにすることでのメリットデメリットもあり最適解をどこまで求めていくかの検討は必要である。

以上。




 


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