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読書メモ 『藁を手に旅に出よう “伝説の人事部長”による「働き方」の教室』

こんにちは、皆さん。今日は、荒木博行さんの著書『藁を手に旅に出よう “伝説の人事部長”による「働き方」の教室』についてご紹介します。この本は、特にJTC(日本の伝統的な企業)に勤める中堅社員の皆さんにとって、非常に参考になる内容が詰まっています。


まず、この本の魅力は何と言っても物語形式で進む点です。主人公のサカモトは、新入社員として働き始めたものの、自分の働く意味や価値を見出せずに悩んでいます。そんな彼の前に現れるのが、伝説の人事部長「石川さん」。石川さんは、サカモトやその同期たちに対して、寓話を通じて働き方やキャリアのヒントを伝授します。

本書は12の講義から構成されており、それぞれが寓話をベースにした教訓を含んでいます。例えば、「亀が戦略的にうさぎに勝つ日」では、戦略的思考の重要性を、「裸の王様が生み出す空気に勝てるか?」では、組織内の空気や文化の影響力について考えさせられます。これらの寓話は、日常の業務やキャリアの悩みに直結する内容であり、読者にとって非常に実践的なアドバイスとなるでしょう。

さて、JTCに勤める中堅社員の皆さんにとって、この本が特に有益である理由をお伝えします。中堅社員は、若手社員とは異なる悩みや課題に直面することが多いですよね。例えば、キャリアの停滞感や、上司や部下との関係性、さらには自身の価値や役割についての再評価などです。本書は、そうした悩みに対して具体的なアドバイスを提供し、自己成長やキャリアの再構築をサポートします。

物語形式であるため、ビジネス書にありがちな堅苦しさがなく、読みやすさも抜群です。サカモトやその同期たちの成長物語を追いながら、自分自身の働き方やキャリアについても自然と考えさせられる構成になっています。これにより、読者は自分の経験や悩みを重ね合わせながら、より深く内容を理解することができます。

さらに、荒木氏の豊富な知識と経験が随所に活かされており、経営学、マーケティング、心理学などの知見も得られます。これにより、単なる自己啓発書にとどまらず、実践的なビジネススキルの向上にも役立つ内容となっています。例えば、戦略的思考やリーダーシップ、コミュニケーションスキルなど、日々の業務で直面する課題に対する具体的な解決策が示されています。

最後に、この本を通じて皆さんが得られる最大の価値は、自身のキャリアや働き方について新たな視点を得ることです。伝説の人事部長「石川さん」の教えを通じて、職場でのモヤモヤを解消し、より充実したビジネスライフを送るためのヒントを掴んでください。

『藁を手に旅に出よう “伝説の人事部長”による「働き方」の教室』は、キャリアや働き方に悩む全てのビジネスパーソンにとって必読の一冊です。ぜひ手に取ってみてください。きっと、新たな発見と成長のきっかけが見つかることでしょう。


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