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わかれの春


わたしがアルバイトとして入ったときからいたりんちゃんは、1つ年下で、とても笑顔のかわいい女の子です。

わたしがアルバイトの面接で初めて丸(仮店舗名)の絨毯(玄関に絨毯が引いてあるのです)を踏んだときに、いちばんに対応してくれました。
がちがちに緊張していたわたしは、まずその笑顔に癒され、緊張がすこし和らいだのを覚えています。

席に案内してもらって、店長から渡された面接シートのようなものを書いていると、りんちゃんが「良かったら飲んでください」と持ってきてくれたお水、何倍も美味しく感じました。


念願の丸にアルバイトが決まったわたしは、初出勤を迎えます。丸に行くと、そこにはりんちゃんの姿。とーっても安心しました(このときからもうりんちゃん好き)。

りんちゃんやその時シフトが一緒だった先輩に沢山話してもらって、すでに次のシフトが楽しみになっていました。りんちゃんは、きっとぎこちなかっただろう、初対面のわたしに対して、恋愛相談を投げかけてくれました。恋愛相談は信頼している/されている人しかできないと思っていたわたしは、一気に距離が縮まったと勘違いします(実際どうだったかは不明)。

こんなスタートから、シフト被るたびに沢山お話しして、遂には、ホールスタッフ内でいちばんの仲良しになっていました。

お互いに、休日にシフトを入れがちなので、ほとんど週1とかで会ってて、期間が空いたとしても月1では絶対会ってて、賄い一緒に食べたり、バイト以外でも遊びに行く仲のりんちゃん。

休憩時間、りんちゃんの邪魔をしないように(何かしら没頭していることが多いりんちゃん)、離れたとこにいると、“m.さん、こっちきてください🫶🏻🫶🏻”とLINEを送ってくる可愛いりんちゃん。

そんなりんちゃんは、気づけば、高校を卒業し、専門学校に入学し、成人式を経て、専門学校を卒業していました。


りんちゃんはすごくほんわかした雰囲気だけど、ギターを持つととてもかっこよくて、趣味がすごく素敵で、好きなものに囲まれた生活をしています。
そんなりんちゃんの暮らしをインスタグラムのストーリーで覗き見しては癒される日々。

時間に追われっぱなしで、やりたいこともままならない自分とは大違いで、すこし羨ましかったりもしました。



そんなこんなで(?)大大だいすきなりんちゃんが、つい先月、夢のために、東京へ旅立ちました。


実習の半年間でさえもりんちゃんに会えないのが悲しくて、合間でシフト入ったり、アルバイト先に会いに行ったりしていたのに、もうアルバイト先でも会えない、気軽にラーメンにもいけない。

この現実を、これから、受け入れていけるでしょうか。
りんちゃんのいないアルバイト先は麺のないラーメンのようです(?)


りんちゃんがいたから、アルバイトに行くのも全く苦じゃなかったし、むしろ楽しみでした。
りんちゃんがいてくれたから、突如現れた変な社員ともなんとかやっていけてたし、新人の子たちともなんとか上手くやれていた(はず)のになあ。

これまでりんちゃんに頼りきりだったけど、頑張って自立しようと思います...
これもわたしの人生の試練でしょう(大袈裟)。


東京で頑張るりんちゃん、本当に寂しいけど、ずっとずっと応援しています。
わたしも負けじと頑張ろう。

いつかまた、会える日まで元気でいてね^^


m.

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