Hana

凛として。

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そもそも愛ってなんだ。

今日、映画をみました。 『サヨナライツカ』(2010) 辻仁成さんの恋愛小説が原作の映画です。 (日本に婚約者のいる主人公男性が、赴任先のタイで、別の女性と瞬く間に惹かれあっていく、というストーリーです。) 作中にどうしても頭に残るセリフがあって、そもそも愛が何かを考えざるを得ないのです。 サヨナライツカ いつも人はサヨナラを用意して生きなければならない 孤独はもっとも裏切ることのない友人の一人だと思うほうがよい 愛に怯える前に、傘を買っておく必要がある どんなに愛

    • 迎えたかった記念日があった、そんなお話。

      先日、彼との記念日だったんです。いや、記念日を迎えるはずだったんです。 というのも記念日を目前にして、私たちはお別れをしました。 私自身の気持ちの整理の一環として、この記憶を残します。 まず、私は今でも彼が好きです。きっと。ただこの気持ちが、単純な恋慕なのか、思い出への依存なのか、それが自分でも分からないんです。だから「本当に別れてよかったのか」、ずっとそんなことを考えています。 割り切れていない理由の一つとして、“彼が急に変わってしまった”というものもあります。私たち

      • 感情には期限があるからこそ。

        今日皆さんにご紹介したい本はこちらです。 大宮エリーさんの『思いを伝えるということ』(2017) この本の構成は少し珍しくて、まず詩があって、その次にその詩を連想する短編小説がある。これがいくつか繰り返されます。 この本の一番初めの詩が、この本のタイトルと同じ「思いを伝えるということ」です。わたしの抱えるこの思いが、誰かを喜ばせるものであって欲しい、改めてそう感じさせてくれるとても美しい詩です。ご紹介します。 思いを伝えるということ どうして人は、思いを伝えるんだろ

        • 「俺たちは離れても何も変わらない」?

          「地元に戻るかもしれない。」 ある日、彼は朝の電話でそう告げました。 こう考える人もいます。 ”この時代、遠距離恋愛なんてものは存在しない。” 飛行機も新幹線も発達したこの時代に、遠距離恋愛なんてものは存在しないのだと。会いたいのなら、会いに行けよ、と。 遠距離恋愛。みなさんはどう思うでしょうか。 映画を見ていてよくあるのですが、しばらく離ればなれになる恋人たちが最後に言葉と交わすシーンで、「離れても何も変わらない」というセリフがあります。このセリフ、いつもいつも

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        そもそも愛ってなんだ。

          本と映画、ときどき恋愛。

          「本を読む人、映画を見る人」 これが付き合う人の条件の一つ。 お日様が照らす中、二人それぞれ読みたい本を読んで、素敵な一文が見つかれば、「ねえ。ここ読んでみて。」と声をかける。 雨がしとしと降る日には、コーヒー片手に、二人お気に入りの映画を鑑賞する。何度も何度も繰り返し見た映画を。 こんな穏やかな日常に、心から幸せを感じてくれる人が好き。 本も映画も、何度読んでも、何度見ても、その時々で違う発見がある。近況だとか、今までの経験だとかで、人それぞれ、その時々で感じるこ

          本と映画、ときどき恋愛。