Hana

凛として。

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記事一覧

迎えたかった記念日があった、そんなお話。

先日、彼との記念日だったんです。いや、記念日を迎えるはずだったんです。 というのも記念日を目前にして、私たちはお別れをしました。 私自身の気持ちの整理の一環とし…

Hana
4年前
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感情には期限があるからこそ。

今日皆さんにご紹介したい本はこちらです。 大宮エリーさんの『思いを伝えるということ』(2017) この本の構成は少し珍しくて、まず詩があって、その次にその詩を連想す…

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4年前
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「俺たちは離れても何も変わらない」?

「地元に戻るかもしれない。」 ある日、彼は朝の電話でそう告げました。 こう考える人もいます。 ”この時代、遠距離恋愛なんてものは存在しない。” 飛行機も新幹線も…

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4年前
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そもそも愛ってなんだ。

今日、映画をみました。 『サヨナライツカ』(2010) 辻仁成さんの恋愛小説が原作の映画です。 (日本に婚約者のいる主人公男性が、赴任先のタイで、別の女性と瞬く間に惹…

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4年前
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本と映画、ときどき恋愛。

「本を読む人、映画を見る人」 これが付き合う人の条件の一つ。 お日様が照らす中、二人それぞれ読みたい本を読んで、素敵な一文が見つかれば、「ねえ。ここ読んでみて。…

Hana
4年前
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迎えたかった記念日があった、そんなお話。

迎えたかった記念日があった、そんなお話。

先日、彼との記念日だったんです。いや、記念日を迎えるはずだったんです。
というのも記念日を目前にして、私たちはお別れをしました。

私自身の気持ちの整理の一環として、この記憶を残します。

まず、私は今でも彼が好きです。きっと。ただこの気持ちが、単純な恋慕なのか、思い出への依存なのか、それが自分でも分からないんです。だから「本当に別れてよかったのか」、ずっとそんなことを考えています。

割り切れて

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感情には期限があるからこそ。

感情には期限があるからこそ。

今日皆さんにご紹介したい本はこちらです。

大宮エリーさんの『思いを伝えるということ』(2017)

この本の構成は少し珍しくて、まず詩があって、その次にその詩を連想する短編小説がある。これがいくつか繰り返されます。

この本の一番初めの詩が、この本のタイトルと同じ「思いを伝えるということ」です。わたしの抱えるこの思いが、誰かを喜ばせるものであって欲しい、改めてそう感じさせてくれるとても美しい詩で

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「俺たちは離れても何も変わらない」?

「俺たちは離れても何も変わらない」?

「地元に戻るかもしれない。」

ある日、彼は朝の電話でそう告げました。

こう考える人もいます。

”この時代、遠距離恋愛なんてものは存在しない。”

飛行機も新幹線も発達したこの時代に、遠距離恋愛なんてものは存在しないのだと。会いたいのなら、会いに行けよ、と。

遠距離恋愛。みなさんはどう思うでしょうか。

映画を見ていてよくあるのですが、しばらく離ればなれになる恋人たちが最後に言葉と交わすシー

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そもそも愛ってなんだ。

そもそも愛ってなんだ。

今日、映画をみました。

『サヨナライツカ』(2010)
辻仁成さんの恋愛小説が原作の映画です。
(日本に婚約者のいる主人公男性が、赴任先のタイで、別の女性と瞬く間に惹かれあっていく、というストーリーです。)

作中にどうしても頭に残るセリフがあって、そもそも愛が何かを考えざるを得ないのです。

サヨナライツカ

いつも人はサヨナラを用意して生きなければならない
孤独はもっとも裏切ることのない友人

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本と映画、ときどき恋愛。

「本を読む人、映画を見る人」

これが付き合う人の条件の一つ。

お日様が照らす中、二人それぞれ読みたい本を読んで、素敵な一文が見つかれば、「ねえ。ここ読んでみて。」と声をかける。

雨がしとしと降る日には、コーヒー片手に、二人お気に入りの映画を鑑賞する。何度も何度も繰り返し見た映画を。

こんな穏やかな日常に、心から幸せを感じてくれる人が好き。

本も映画も、何度読んでも、何度見ても、その時々で

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