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なんで子供への教育なのか

こんにちは!かずまです。
いま、僕は子供たちが学びを深められるような場を作ろうとしています。今回は初めての投稿でもありますので、そのへんの思いを残しておこうと思います。

ブラジルの子供と日本の子供

僕は、3年前までJICAの日系社会ボランティア(現:日系社会青年海外協力隊)に参加してブラジルで活動していました。都会から少し離れた小さな町の小中一貫校でした。ブラジルらしい、様々な国にルーツを持つ子供たちが通っており、地域柄日系人の子供も多く、先生も日系人の方が多いのが特徴でした。

ある時、学校の質の向上を目的に、とある日本人学校へ学校見学に行きました。そこは、まさに日本の一般的な学校をそのまま持ってきたようなところで、当時ブラジルに2年近くいた僕にとってはとても懐かしい場所でした。

ブラジルの子供はなんといっても元気で、授業中もうかうかすると立ち歩くは大声で話すは、それはとても賑やかでした。初めはびっくりしましたが、だんだんと慣れて、「元気があってよろしい」くらいに落ち着いていました。

そんな状況でしたから、日本の学校を見て、びっくり。生徒が先生の指示を受けてパッと行動しているじゃないですか!これは日本が誇る教育だと思いました。国語の時間も理科の時間も体育の時間も、どれも秩序がありました。とても効率的で、僕は「すごいなあ」と思う反面、どこかに引っかかりを感じていました。

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日本の子供はロボットか

それは体育の時間でした。先生の号令に従い、ピーと笛の音で瞬時に体操の形に広がる子供たちを見て、ブラジルの先生が僕にこそっと耳打ちしました。

「なんだかロボットみたいね。」

その先生は決して悪口でいったわけではありません。素直な感想としておっしゃっていたのです。詳しく聞くと、日本の子供たちを見て、子供の「意思」が見えなかったということでした。

僕はハッとしました。さっきから感じていた違和感が急に言語化されたような気持ちでした。授業中、先生たちのいうことを素直に聞く姿はあっても、子供たちが自由に話す姿は休み時間の数分しかなかったのです。

「これではいけない」

素直にそう思いました。ブラジルの文化に浸かっていたからこそ見えた側面でした。日本の子供だって、もっといろいろ考えられるはずです!

日本の子供は可能性の宝庫

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帰国後、JICA出前授業や、個人のつてを頼りながら学校を巡りました。たくさんの子供たち(小学~高校生)と話していく中で、光のようなものが見えてきました。それは「日本の子供は可能性の宝庫」ということでした。
日本人は「考える力が弱い」「暗記型である」などと言われていますが、実は「訓練が足りない」だけです。とっさに投げかけられて、パッと答えが出てこないのは、日頃「考え」ていないからです。

学校ができた当時は、国民皆兵ですから、みんな軍人にする必要があったわけです。ですから、上からの指示に「はい!」と従う人材が求めらました。戦後、日本は工業で復興するわけですが、こちらも上の指示に速やかに従うことで生産性が上がります。日本式の教育と相性がいいわけです。いちいち「私はこう思います」などと議論していたら先に進みません。

つまり、今までは「ぐちゃぐちゃ考えずに、素直に指示に従う人材」が学校をでた後の社会でも求められたわけです。ところが、現在、世の中は一変しました。現在はITを始めとする身の回りの技術が瞬く間に進化し、それに合わせてライフスタイルも目まぐるしく変化しています。最近では新型コロナや地震などの天災まで、いつ何が起きるかわからない、まさに「誰にも予測できない世の中」になってしまいました。

そんな時代では「誰かが答えを与えてくれる」ことはありません。答えのように見えても、本当に答えかわからない、またはすぐに変化してしまう。これからの時代は、自分で考えて、自分で動いていくしかありません。

 学校の他に「考える場」があってもいいじゃない

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たくさんの子供や先生、保護者と話をしていると、だんだんと、自分でもそういう「自分の頭で考える子を育てる場」が作れないかなと考えるようになりました。そして教育について議論する機会を見つけては飛び込むようになりました。

おかげ様で、たくさんのご縁をいただき、今では日本各地の学校の熱い先生と熱い話をするにまで至りました。今でも話すたびに、やっぱり何か自分でもしたい、教育に貢献したいという思いに駆られます。子供のために必死に頑張っている先生たちが学校を取り巻く環境などの狭間で本当にご苦労なさっている。そんな現状見て放ってはおけないなと。僕は学校の先生ではないですが、学校というしがらみがない分、できることも多いのではないかと思っています。

日本の子供はまだまだ伸び代のカタマリです。これからの混沌とした世界を自分の足で歩ける子を、1人でも多く育てていきたい!!そう思っています。

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