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ホラー要素もBL要素もない『さんかく窓の外側は夜』

【個人的な評価】

2021年日本公開映画で面白かった順位:11/11
   ストーリー:★★☆☆☆
  キャラクター:★★☆☆☆
      映像:★★☆☆☆
      音楽:★★★☆☆
映画館で観るべき:★☆☆☆☆

【以下の要素が好きなら楽しめるかも】

ミステリー
超能力

グロい映像

【あらすじ】

書店で働く三角康介(志尊淳)は、幼い頃から幽霊が視える特異体質に悩まされていた。

ある日、書店に除霊師・冷川理人(岡田将生)が現れ、三角は冷川と共に除霊作業の仕事をすることに。

そんな中、2人は刑事・半澤(滝藤賢一)から、1年前に起きた未解決殺人事件の捜査協力を持ちかけられる。調査を進める冷川と三角は、やがて自殺した犯人の霊と出会う。冷川が三角に触れると、犯行時の状況がフラッシュバックのように浮かび上がり、恨みがましい犯人の声が響く。

「ヒ ウ ラ エ リ カ に . . . . だ ま さ れ た . . . .」

犯人の霊を通して視た情報を元に、真相へと近づいていく2人の前に現れたのは、呪いを操る女子高生・非浦英莉可(平手友梨奈)。

彼女は何者なのか?連続殺人事件との関係は?死者からのメッセージの謎を解き明かそうとする2人は、驚愕の真実にたどり着く……。

【感想】

正直よくわからないまま終わってしまう映画でした。原作未読だからでしょうか。映画を観る限りでは、キャラクターの背景が謎だらけなので、そこがうまく物語に入れなかった理由だと思っています。

三角(ミスミじゃなくてミカド)が霊を視ることができるのはわかるんですよ。でも、冷川に関しては、除霊をしている目的は不明。非浦英莉可は呪い師ですが、その目的も特に語られていません。つまり、みんな何でそれやってるの?っていうのが抜け落ちているんですよねー。

しかも、英莉可が呪いを行うには「貯金箱」と呼ばれる"穢れ"を集めた場所のパワーを使うんですが、それっていろんな人の穢れを貯めているんですよ。なのに、冷川の過去のトラウマを解決したらなくなっちゃったから、「それでいいのか?」って思って。別に彼がコントロールしているわけじゃないのに。

裏には大きな宗教組織の存在があって、冷川と英莉可は密接な関わりがあるものの、ただ設定としてあるだけって感じで、物語の核になるわけでもなく、ちょっとポジションが曖昧にも感じました。

そういう設定に対する疑問が多くて、肝心の話がよく見えなかったは残念ですね。終わりも続きがありそうに見せていますが、、、おそらく続編はない気がします(笑)

岡田将生と志尊淳を見て、「世の中には顔もスタイルも両方恵まれた人がいるんだ」と微笑ましく思う分にはいいんですけどね。ポスターとか見ると、2人の距離が近いので「BL系か?」とも思ったんですが、まったくそんなこともなく。霊が視えると言ってもホラーの要素もなく。若干、霊が『デッド・バイ・デイライト』っていうゲームのキラーにも見えますが(笑)

あと、北川景子の無駄遣いですね。チョイ役すぎてびっくりしました。

この映画を観るなら漫画読んでからの方がいいのかもしれません。


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