見出し画像

そこらへんの若者より断然若いおばあちゃんたち『チア・アップ!』

【基本情報】

 原題:Poms
製作年:2019年
製作国:イギリス・アメリカ合作
⠀ 配給:クロックワークス、アルバトロス・フィルム

【個人的順位】

鑑賞した2020年日本公開映画ランキング:21/84
⠀ ストーリー:★★★★☆
キャラクター:★★★★☆
    映像:★★★★☆
    音楽:★★★★☆

【あらすじ】

余生をゆっくりと過ごすため、シニアタウンに引っ越してきたマーサ(ダイアン・キートン)。

そこで、おせっかい焼きの隣人シェリル(ジャッキー・ウィーヴァー)に、「昔、チアリーダーになりたかったの」とこぼしたところ、「夢を叶えるのは今からでも遅くない」と焚き付けられ、チアリーディング・クラブを結成することに。

ところが、オーディションに集まったのは平均年齢72歳のチア未経験どころか腕も足も上がらない8人。

まわりからは絶対できっこないとバカにされながらも、お互いを励まし合いながら練習に打ち込み、ついにチアリーディング大会に出場することになる。

【感想】

個人的にはこの手の話が好きなので、けっこう楽しめました。日本人には馴染みのあるストーリー展開だと思います。『ウォーターボーイズ』、『チア☆ダン』、『チア男子!!』と同じ形だから、そういうのが好きな人にはオススメできますね。笑いと涙のバランスもよかったです!

主人公にやりたいことがあって、メンバー集めて、敵対勢力みたいなのとバチバチやって、中間発表で大失敗して、それでも努力を続けて、ラストは大成功!っていう王道パターン。

こういうのって、主人公の目的と障害とそれを乗り越える過程がわかりやすいし、スポーツ系でみんなで何かを成し遂げるっていう話は感動しやすいから好きなんですよね~。特に、この「みんなで何かを成し遂げる」っていうの、ドラマや映画だとよく見ますけど、実際そんなにドラマチックなことないですし、むしろ人間関係でイラつくことの方が多いですから(笑)

それを今度はおばあちゃんたちがやるってんだから、「またマイナーチェンジしてきたな」って思うでしょうけど、洋画らしくテンポがいいのと、ブラックジョークが豊富なのが笑えます。

シェリルが女子高生のチア部の女の子と口論になったときに「選手に手コキしなくていいの?」とか「妊娠するがいい!」とかって吐き捨てるように言うのは、邦画で言ったらセクハラとかで炎上しそうですけど、洋画で観ると笑っちゃいますね(笑)

しかし、あれぐらいの歳になると1周2周して図太くなるからなのか、余命幾ばくもない焦りがあるからなのかわかりませんが、おばあちゃんたちみんな、まるで10代の少女のように好奇心旺盛になって、心から楽しんでいる感じが素敵だなって思いました。

日本にも面白い写真撮ってる人とか、水泳の年齢別で記録出してる人とか、
アプリでゲーム作ってる人とかもいるし、多分そこらへんの若者よりも柔軟な思考の持ち主で健康的なんじゃないかと思いますよ、おばあちゃんの方が。

今後、寿命はどんどん延びていくでしょうから、こういう高齢者を題材にした映画やドラマは増えていきそうですね。

ちなみに、ダイアン・キートンってもう74歳なんですよね。。。年齢を感じさせないスタイルのよさにびっくりです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?