映画館で焼肉が食べられる『フード・ラック!食運』
【基本情報】
製作年:2020年
製作国:日本
配給:松竹
【個人的順位】
鑑賞した2020年日本公開映画ランキング:37/179
ストーリー:★★★★☆
キャラクター:★★★☆☆
映像:★★★★★★★★★★
音楽:★★★☆☆
【あらすじ】
下町に店を構える人気焼肉店「根岸苑」を切り盛りする安江(りょう)。ひとり息子の良人は、母の手料理を食べることが毎日の楽しみだったが、ある事件がきっかけで根岸苑は閉店し、成長した良人も家を飛び出してしまう。
18年後、うだつがあがらないフリーライターとして働く良人(EXILE NAOTO)は、ある日、編集者の竹中静香(土屋太鳳)と共に"本物の焼肉店"だけを集めた新しいグルメ情報サイトの立ち上げを任されることに。
しかし、そんな良人のもとに、家を飛び出して以来、疎遠になっていた母が倒れたとの報せが入る。
病床の安江に会う覚悟が出来ないまま、取材で訪れた名店の先々で懐かしい「根岸苑」の味と出逢い、"食"を堪能し、"人"との繋がりの中で母の想いを知り、良人の中で変化が起きていく。
"食運"に導かれた良人が最後に起こした奇跡とは。
【感想】
まさか映画館で焼肉が食べられるとは思いませんでした。。。そう、これはもはや映画ではないんです。焼肉なんですよ。。。
映画館の巨大なスクリーンに映し出される上質なタン、ハラミ、ミスジ、サーロイン、ホルモンの数々。鮮やかな赤身と白く輝くサシのバランスが整ったお肉たちが、ロースターの上で焼かれてジューシーさを増していく過程を観ていると、ここが映画館であることを忘れます。さすが、寺門ジモンが監督というだけあって、焼肉をおいしく美しく見せる手腕が神がかっています。
それをキャストが口に放りこみますよね。こっちにも食感が伝わってくるんですよね。僕は映画と同じぐらい焼肉が好きで、都内で250店舗ぐらい食べ歩いたんですけど、焼かれたお肉を見ていると、あの厚切りのタンはきっとこういう柔らかさだろうとか、あの薄切りサーロインはこうやって舌の上でとろけるのだろうとかリアルにイメージできるんですよ。もうね、僕も食べてました。いっしょに。
しかも、EXILE NAOTOがまたうまそうに食べるから余計に食欲がそそられるんですけど、それ以上に、土屋太鳳の焼肉食べてるときの顔が悶絶するぐらいかわいいんですよ!「え、この人こんなにかわいかった?!」っていうぐらい。観た人全員好きになりますよ、あれ。なんかもう、途中から焼肉か土屋太鳳かわからなくなってきましたもん。
もう画だけで見れば、焼肉が主役で、焼肉によって人間が生かされていることに疑いの余地はないのですが、別にこれ食べ歩き映画じゃないですよ。ストーリーとしては、とある家族の絆を描いた感動系で、普通に泣けますから。。。とはいえ、変なところで字幕が入るのは謎でしたけどw
世の中、映画が超絶好きな人はたくさんいるでしょう。焼肉が超絶好きな人もたくさんいるでしょう。でも、その2つを同じぐらい超絶好きな人となると、、、どれぐらいいるんですかね。僕は映画と焼肉の両方が超絶好きなので、まさにドンピシャ映画でした。
ちなみに、焼肉が好きな人ならロケ地がすぐにわかると思います。スタミナ苑、焼肉ジャンボ(白金店)、D-29、静龍苑などなど。それを発見するのも楽しみのひとつかもしれません。
とにかく腹が減りまくる最高の焼肉エンターテインメントでした。
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