仕事か趣味か女か友達が大事だと思った『終わった人』


いいお話でした。

定年してなーんもやることなく日々惰性で生きていた舘ひろしが、
ひょんなことから仕事や女や趣味が復活して再び元気を取り戻す、、、
かに見えたけど、また失意のどん底に落ちて、、、って話。

笑えるし、泣けるし、普通に面白かった。
定年退職した翌日から毎日暇そうで、
映画見るなり、友達と飲むなりすればいいじゃんって思うけど、
仕事人間だった人って、それがなくなると、
本当にやることがなくなっちゃうのかなって思った。

まあ、この映画では運がいいのか悪いのか、
いろいろ退屈せずに済みそうな展開になっていくけれど、
仕事・趣味・女・友達、のどれかがないと、
男は死ぬのかもしれないと思ったわ(笑)

今の時代、その4つのいずれもないという状態は、
ネットやスマホもあって、昔よりは回避できそうだけど、
老人ばかり増えていく未来において、
今回の舘ひろしと同じような状況の人は案外少なくないのかも?
(僕は最低でも映画がある限り、定年しても精神の安定は保てそうw)

妻である黒木瞳は自分で美容院の仕事してるし、
娘の臼田あさ美は結婚して子育てとかあるから、
家族のメンバーがそれぞれ独立していると、
やることのないおっさんは、本当に毎日が辛そうだなと。

ちなみに僕は老害でしかないおっさんは嫌いなんだけど、
この舘ひろしはそんなこともなく、むしろなんかかわいかった。
すぐ女性とのワンチャン妄想しちゃって、
男っておっさんになっても変わらないんだなって思うと、
なんか愛らしかった(笑)

地元に戻って、昔の仲間と話しているシーンなんかは、
やっぱり友達っていくつになっても大切だなって思ったし、
そこのシーンが一番泣けた。
思い出話ってさ、いいよね、うん。

あと、舘ひろしは、映画の中で、自分の母親も健在で、孫もいるから、
ひ孫と曽祖母がいる家庭なのだけど、
過去の映画でもドラマでも「おばあちゃん」まではいても、
「ひいおばあちゃん」までいたのは、
直近だと『リメンバー・ミー』しか見てないから、
人間の寿命が延びたことをこんなところでも実感した。

今後はそういう家族設定も増えそうだなー。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?