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せっかくのギャップある設定をうまく活かしきれていなかった『キング・オブ・シーヴズ』

【個人的な評価】

2021年日本公開映画で面白かった順位:9/9
   ストーリー:★★☆☆☆
  キャラクター:★★☆☆☆
      映像:★★★☆☆
      音楽:★★★☆☆
映画館で観るべき:★☆☆☆☆

【以下の要素が好きなら楽しめるかも】

強盗
シルバー世代の活躍

【あらすじ】

かつて「泥棒の王(キング・オブ・シーヴズ)」と呼ばれたブライアン(マイケル・ケイン)。一度は裏社会から引退し、愛する妻と平穏な日々を過ごしていた。

しかし、妻が急逝したことをきっかけに、かつての犯罪にまみれた自分が呼び起こされる。知人のバジル(チャーリー・コックス)からロンドン随一の宝飾店街"ハットンガーデン"での大掛かりな窃盗計画を持ちかけられたブライアンは、テリー(ジム・ブロードベント)、ケニー(トム・コートネイ)、ダニー(レイ・ウィンストン)、カール(ポール・ホワイトハウス)ら、かつての悪友たちを集め、平均年齢60歳オーバーの窃盗団を結成。

綿密な計画のもと、いざ実行日を迎えようとしたとき、ブライアンは突然計画から抜けると言い出す……。

【感想】

正直、「うーん、、、」という映画でした。。。(笑)シルバー世代による宝飾店強盗で、「おじいちゃんたちがそんなことを」というギャップを楽しめるかなと思ったんですが、、、そのよさをほとんど活かしきれてなかったように感じました。

まあ、実話ベースの映画ですからね、そこまで面白おかしくはできないと思うんですけど、「こういうことがあったんだ」という学びにはなっても、映画として面白かったかというと個人的にはそこまででした。

同じような映画で『ジーサンズ はじめての強盗』ってのがあるんだけど、
その映画の方が笑えるし面白です。そっちにもマイケル・ケイン出てますけど(笑)

今作がどこまでが実際の話とリンクしているのかはわかりませんが、強盗することを決めてから成功させるまでがトントン拍子に進みすぎて、スリルの「ス」の字も感じられないのがちょっと残念なところですね。また、シルバー世代ならではの笑えるところ、例えば、強盗中に力んで失禁しちゃったりとか、ギックリ腰になっちゃたりとか、そういうコメディ要素もないので、2時間ずっと観続けるのは、人によってはけっこう辛いかもしれません。

また、話としては強盗が成功して終わりではなく、その後、分け前を巡ってメンバー間で不信感が募り、やがて逮捕されるまでを描いているんですけど、もはや捕まって然りな強盗計画だし、そもそもお店のセキュリティが甘すぎるんじゃないかっていうのもあって、かなりあっけない印象でした。

実際にこんなおじいちゃんたちが強盗を成功させたっていう事実は驚きですが、映画として観るならもっとスリルを持たせるか、逆にコメディに寄せて欲しかった気もしますねー。

ちなみに、まだひとり捕まっていないらしいですよ。


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