見出し画像

人類という存在がおこがましく思えるぐらいとびっきりの最強対最強だった『ゴジラvsコング』

【個人的な評価】

2021年日本公開映画で面白かった順位:1/131👑
   ストーリー:★★★★★
  キャラクター:★★★★★★★★★★
      映像:★★★★★★★★★★
      音楽:★★★★☆
映画館で観るべき:★★★★★★★★★★

【以下の要素が気になれば観てもいいかも】

アクション
怪獣
ゴジラ
キングコング

【あらすじ】

モンスターの戦いによって壊滅的な被害を受けた地球。人類が各地の再建を計る中、特務機関モナークは未知の土地で危険な任務に挑み、巨大怪獣の故郷<ルーツ>の手がかりを掴もうとする。そんな中、ゴジラが深海の暗闇からその姿を現し、フロリダにあるハイテク企業エイペックス社を襲撃、世界を再び危機へと陥れていく。ゴジラの怒りの原因は何なのか。

エイペックス社CEOのウォルター・シモンズ(デミアン・ビチル)はゴジラの脅威を訴える。モナークとエイペックスは対抗措置として、ネイサン・リンド博士(アレキサンダー・スカルスガルド)やアイリーン博士(レベッカ・ホール)を中心に、コングを髑髏島<スカルアイランド>から連れ出し、怪獣のルーツとなる場所を探ろうとする。

途中、ゴジラとコングの衝突もありつつ、コングと唯一心を通わせることができる少女ジア(ケイリー・ホトル)の助けもあり、一行はコングの故郷へと向かう。

一方、ゴジラを信じ、その真意を探ろうとするマディソン(ミリー・ボビー・ブラウン)と級友のジョシュ(ジュリアン・デニソン)、そしてエイペックスの陰謀説を唱えるバーニー(ブライアン・タイリー・ヘンリー)は、共にゴジラの怒りの真相を追う。

エイペックスの研究員で、故芹沢猪四郎博士の息子である芹沢蓮(小栗旬)の秘めた想いや目的も交錯する中、人類は史上最大の怪獣バトルに巻き込まれていく。

【感想】

モンスターバース第4作目。もうね、やっば!マジやっば!これですよ、これ!ハリウッド映画はこうでないと!!公開された各国で1位になる理由がわかりますね。今年一番、開いた口が塞がらない映画でした。コロナ禍による閉塞感を盛大にぶち破っていく感じが、人々に受け入れられやすいんでしょうね。

<ゴジラの怒りの矛先>

前作が終わってから音沙汰のなかったゴジラが急遽エイペックス本社を襲います。一体彼が何に怒りを向けているのか、このときはまだ知る由もありません。しかし、物語が進むにつれて、明らかになっていきます。で、これが一番ネタバレしてはいけないところ(笑)まさかすぎましたから。ゴジラ対コングっていうところに引っ張られすぎてね、全然そうくると思ってなくて。作ってる人たちも予告で出したくて出したくて言いたくて言いたくてたまらなかっただろうなあ。よく我慢しましたっていう(笑)これはぜひ本編を観てその目で確かめてください!!

<芹沢蓮の中途半端なポジション>

上記の展開に紐づくのが今回初登場の芹沢蓮です。演じたのは小栗旬さんで、日本のメディアでは「ついにハリウッドデビュー!」なんて騒がれていますが、インタビューを読むとけっこう冷静な印象。まあ、それもそうかと本編を観るとわかりますけどね(笑)

これまでも日本人がハリウッド映画に出ていることはありましたが、『バイオハザード:ザ・ファイナル』のローラさんにしろ、『パシフィック・リム:アップライジング』の新田真剣佑さんにしろ、本当に一瞬映るぐらいのものが多くて。

今回それよりはマシでしたけど、セリフは少ないですし、前作で命を落とした芹澤猪四郎博士(渡辺謙さんの役です)の息子という設定でしたが、いまいちどういうポジションなのかがわからず、、、顔芸の印象しか残りませんでした(笑)東宝さんに気を遣ったのでしょうか。本当はもっとセリフあったようですが、監督がアクションバトル寄りにしたためカットされたとかなんとか、twitterで見かけましたが、はて。。。

<バトルシーンは圧巻すぎて身動き取れない>

この映画の一番の見どころは何と言っても怪獣同士のバトルシーンですね。中盤でコングとゴジラによる水中戦もすごいんですが、やっぱり終盤の香港の街をグッチャグチャにしながらボッコボコに殴り合うシーンは映像革命かと思うほどのクオリティでした!人間って本当に無力かつ無能かつ無駄な存在なんじゃないかって思えるぐらいの怪獣たちの存在感がすごくて、あまりの迫力に微動だにできませんでした。特に、コングは人間と同じように動きまわるんで、スピード感ある攻防がかっこよかったです!!

<コングのキュートさに萌え>

今回、個人的に推したいのはコングのかわいさです。彼はもともと優しい性格で、愛情深いキャラクターなんですよ。ちょっかいさえ出さなければ大人しく、それは『キングコング: 髑髏島の巨神』(2017)でも見てとれます。今作ではそのとき以上に穏やかな性格が顕著に出ており、特にジアとコミュニケーションするときの表情がキュートなんですよ。もうただのゴリラだなって(笑)

<怪獣たちが出てきた理由とは>

結局、このシリーズでは怪獣たちが出現した理由は明言されていません。第1作目のムートーは、人間が掘削工事をしている過程で目覚めてしまい、その流れでゴジラも目覚め、他の怪獣たちにも波及していったように見えますが。

ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』(2019)で、エマ博士(ヴェラ・ファーミガ)が言っていたように、怪獣たちの出現は地球による人間たちへの粛清っていう考えもあるんですよね。人類を増殖する細菌のように見なして、人口増加や環境破壊を行う人類を一掃するために、地球が怪獣を呼び寄せてるっていう。もちろん、それは一部の主張にしか過ぎないんですけど。そういえば、『ファイナルファンタジーⅦ』のウェポンもそういう設定だったなーってふと思い出しました。まあ、それも日本のゴジラの影響を受けているとは思いますが。でも、そう考えると、今のコロナ禍もそう捉えられなくもないかなって思います。増えすぎた人間を減らすためにウィルスを蔓延させるっていう。

<その他>

続編が気になるところですが、それを思わせるような内容はありませんでした。なので、もしかしたら今回でひと段落ついたのかもしれません。日本のゴジラシリーズに照らし合わせれば、スペースゴジラとかメカキングギドラとか、まだまだ登場させるべき怪獣はいますけど、どうなりますかね~。

とにかく圧巻の映像体験は保証できるので、ぜひこれは映画館で、そしてIMAXで観て欲しいです、、、!!!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?