ファッションとロックとわんちゃんの『クルエラ』

【個人的な評価】

2021年日本公開映画で面白かった順位：1/94👑
　　　ストーリー：★★★★★
　　キャラクター：★★★★★★★★★★
　　　　　　映像：★★★★★
　　　　　　音楽：★★★★★
映画館で観るべき：★★★★★

【以下の要素が気になれば観てもいいかも】

ディズニー
ヴィラン
101匹わんちゃん
ファッション
プラダを着た悪魔
ハーレイ・クイン
ターミネーター

【あらすじ】

パンクムーブメントが吹き荒れる70年代のロンドン。親を亡くした少女エステラ（エマ・ストーン）は、反骨精神と独創的な才能を活かし、ファッション・デザイナーになることを決意。ロンドンで最も有名な百貨店リバティに潜り込む。

そんなある日、伝説的なカリスマ・デザイナーのバロネス（エマ・トンプソン）との出会いによって、エステラはファッショナブルで破壊的かつ復讐心に満ちた”クルエラ”の姿へ染まっていく──。

なぜ少女は悪名高き”ヴィラン”に変貌したのか？

【感想】

くおおおお。。。これは映画館で観て欲しい。。。いや、映画館で観ないとダメですね。。。明日からディズニープラスで配信されますけど、映画館の大きなスクリーンと整った音響設備で体感して欲しいです、このファッショナブルな世界観は。都内だと唯一、新宿シネマカリテで上映しています。

＜クルエラの誕生秘話＞

これは、『101匹わんちゃん』（1961）に登場したディズニー・ヴィランズのひとり、クルエラを題材にした、彼女の前日譚となっています。ファッションデザイナーを目指していた少女が、なぜヴィランに堕ちてしまったのか、その経緯を知ることができます。クルエラが好きな人は特に必見の映画だと思いますが、まさに、アナキン・スカイウォーカーが闇落ちしてダース・ベイダーへと成り果てた感覚を思い起こさせます。

幼い頃から苦労人の彼女ですが、あのジャスパーやホーレスとの出会いも描かれているだけでなく、きちんとオリジナル版の設定も引き継いでいるので、原作ファンも存分に楽しめる内容です。あんまり書くとネタバレになってしまうので、まずはその目で観てください（笑）

＜ハイセンスなファッションの数々＞

この映画の最大の見どころは何と言ってもファッションですよ！クルエラの反骨精神に溢れたロックなファッションがメチャクチャかっこいいんです！！彼女一人でファッションショーを行えるんじゃないかっていうぐらいのセンスに溢れたファッションの数々は見ているだけで興奮できますからね！！世の中に対する不満や反抗心が全身から溢れ出ていて、もう本当に鳥肌モノです！！

そんな目立つ格好で常軌を逸した行動をするもんだから、ちょっとハーレイ・クインを見ているかのような気分にもなるんですよ（笑）また、あの『ターミネーター』（1984）へのオマージュと思われるシーンを入れてくれたことに、個人的には大大大感激でした！！

さらに、見どころはクルエラだけじゃないんです。エマ・トンプソンが演じたバロネスの煌びやかなドレッシー姿も圧巻のクオリティで。。。彼女の自信に満ち溢れすぎている人柄も相まって、まさに『プラダを着た悪魔』（2006）の編集長・ミランダを彷彿とさせるんですよ。

総じて、ファッション好きにはたまらない映画です！！

＜映画を彩る音楽たち＞

そして、この映画では音楽も外せません。僕、洋楽はほとんど聴かないのでタイトルがわからないんですけど、過去に他の映画やCMなどで聴いたことのある有名な曲や、そのアレンジ版がここぞとばかりに使われ、映画全体を盛り上げています。ディズニー映画らしいミュージカルな作りではないんですけど、耳馴染みのある曲たちが聴けたはうれしいですよね。

＜映画館で観るための映画＞

ここまで目と耳に訴えかける映画を、どうして映画館以外で観ることができようか。今は世の中の情勢的に大きな声では言いづらいんですけど、この圧倒的なクオリティを誇るファッションと、世界観にマッチした名曲たちは、映画館で堪能してこそですよ！エマ・ストーンもハマりまくってるし、彼女のクルエラを大きなスクリーンで目に焼きつけずに死んだら、絶対にあの世で後悔しますね。

＜原作は必見＞

ちなみに、原作の『101匹わんちゃん』を観ていなかったら、事前に観ることをオススメします。ディズニープラスにあるので、加入している方はすぐに観れます。僕もこの前初めてちゃんと観たんですけど、これを観ているのと観ていないのとでは、今作のラストで受ける印象がきっと変わると思います。ホントにね、やってくれるよね、ディズニーは。ちゃんと拾ってくれるんだから。

好き。
マジで好き。

クルエラ｜実写映画／ブルーレイ・DVD・デジタル配信｜ディズニー公式