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シリーズの集大成感ある『ビルとテッドの時空旅行 音楽で世界を救え!』

【基本情報】

 原題:Bill & Ted Face the Music
製作年:2020年
製作国:日本
 配給:ファントム・フィルム

【個人的順位】

鑑賞した2020年日本公開映画ランキング:89/198
 ストーリー:★★★★☆
キャラクター:★★★☆☆
    映像:★★★☆☆
    音楽:★★★★☆

【あらすじ】

「ビル(アレックス・ウィンター)とテッド(キアヌ・リーヴス)の音楽が将来、世界を救う」。そう予言されていた伝説のロックバンド“ワイルド・スタリオンズ”。

曲作りに励み、待ち続けること30年。人気も年月と共に落ち込み、今や応援してくれるのは家族だけ。そんな2人のもとに未来の使者が伝えにきたことは、あと77分25秒以内に曲を完成させないと、世界は消滅してしまうというのだ。

ビルとテッド、そして彼らの娘たちは「世界を救う音楽」を作るため、モーツァルトやルイ・アームストロング、ジミ・ヘンドリックスなど、伝説のミュージシャンたちを集めて歴史上最強のバンドを結成しようと、過去へ未来へ時空を駆け巡る!

果たして、彼らはこの世界を音楽で救うことはできるのだろうか。

【感想】

前作から29年ぶりの新作。実は僕、もともとこのシリーズがあるっていうことを昨年まで知らなかったんですよ。あの『アベンジャーズ/エンドゲーム』内のセリフで初めて知りました。アメリカでは人気らしいですけど、日本では知ってる人、そんなに多くないんじゃないですかね。

とはいえ、シリーズ化されているものなので、がんばって過去作見つけましたよ。配信にはないので、渋谷のTSUTAYAまで行って。1作目とかVHSでしたからね。。。デッキも借りて。。。

さて、今作はシリーズの最後を飾るにふさわしい内容でした。相変わらずのノリと勢いだけのストーリーに、どこかぎこちない演技と雑な展開はそのままなんですけど、従来のファンにとっては楽しいポイントだと思います(笑)

キャストもほぼそのままなんですけど、直前に過去作を観た身としては、30年近く経ったキャストが急にメチャクチャ老いた感じがしましたね。キアヌ・リーヴスとか1作目のときまだ24歳ですから、見た目も初々しいし、声も高いのに、今や普通におじさんですから(笑)

今作のよかったところは、過去作を踏襲したストーリーが懐かしさを刺激する点にあると感じます。1作目では歴史のレポートを完成させるために、タイムマシンで過去の偉人たちを現代に連れてくるんですけど、今回も曲を完成させるために、ビルとテッドの娘たちが過去の音楽家を集めて来ますし、2作目では敵に殺されて地獄を彷徨うんですけど、今回もひょんなことから地獄に落ちるシーンがあるので。過去作を観た人なら思わずニヤリとしてしまう展開になっています。

また、ビルとテッド自身は、曲を作るよりも未来の自分たちから曲をもらおうというズル賢い考えでタイムトラベルを実行します。なので、上記と合わせるといろんなエピソードが並行して走ることにはなりますが、情報が多いながらも、遊園地のアトラクションに乗っているかのような楽しさを味わえます。

ただ、いわゆるアメリカ人が好みそうな笑いのポイントが多いので、日本では好き嫌い分かれそうですね。過去2作はその傾向が顕著でしたが、今作は日本人でももう少し楽しめるかなとは思いますけど。今回はちゃんと“音楽”をテーマにしているので、ストーリーもわかりやすいですし(過去作はバンド組んでる割にはほとんど音楽と関係なかったのでw)。

ちなみに、ビルの娘役を演じたサマラ・ウィーヴィング。彼女はあのヒューゴ・ウィーヴィングの姪とのこと。ご存知ですか?『マトリックス』でエージェント・スミスを演じた人なんですよ。キアヌ・リーヴスとは思わぬつながりですね(笑)


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