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妖美な美女が撃って、蹴って、殴って、刺す『AVA/エヴァ』

【個人的な評価】

2021年日本公開映画で面白かった順位:65/79
   ストーリー:★★★☆☆
  キャラクター:★★★☆☆
      映像:★★★☆☆
      音楽:★★★☆☆
映画館で観るべき:★★☆☆☆

【以下の要素が気になれば観てもいいかも】

アクション
女スパイ
銃撃戦
格闘

【あらすじ】

美しき暗殺者エヴァ(ジェシカ・チャステイン)。完璧な容姿と知性、そして圧倒的な戦闘能力。

組織に命じられるまま、完璧に任務をこなしながらも、常に自問自答を繰り返していた。「なぜ標的たちは殺されるのだろうか」と。

ある日、エヴァは全組織員が注目する極秘の潜入任務に臨むが、組織から事前に与えられていた重要な情報に誤りがあった。そのことでエヴァの正体に気づいた敵と熾烈な銃撃戦になってしまう。

辛くも生き延びたエヴァは、関係者の中に自分を陥れようとしている存在を疑い、次第に組織への激しい不信感を募らせていく。そんなエヴァに、組織にとって危険因子となった彼女を秘密裏に始末しようする最強の殺し屋”サイモン”の魔の手が迫っていた。

暗殺者 VS 暗殺者、血で血を洗う戦いの火蓋が今、切って落とされる。

【感想】

女スパイ映画です。とにかく美女が撃って、蹴って、殴って、刺すっていう安定感あるパターン。戦う女性は好きです。

<実は最近よく見かける女スパイ映画>

映画が好きな人は気づいているかもしれませんが、ここのところ年に1本ぐらいのペースで日本でも公開されています。シャーリーズ・セロンの『アトミック・ブロンド』(2017)以降、安定供給されていますね。ジェニファー・ローレンスの『レッド・スパロー』(2018)や、サッシャ・ルスの『ANNA/アナ』(2019)。そして、今夏公開予定のスカーレット・ヨハンソンの『ブラック・ウィドウ』。

内容はほとんど同じです(笑)とにかく美女が、撃って、蹴って、殴って、刺す。ハリウッドってけっこう同じような映画ありますからね。今まで何回サメに襲われて、ゾンビに襲われて、隕石が降って来たんだと。まあ、日本でも高校生のキラキラ青春恋愛映画が量産されていますから、似たようなものかもしれません。

<今回の映画の他との違いは、、、ほとんどない(笑)>

ほとんどありません。妖美なジェシカ・チャステインが撃って、蹴って、殴って、刺しまくるのがメインです。ただ、先に挙げた過去の3作品と比べると、アクションがちょっと弱かったのと、キャラクターがあまり深堀されていなかった印象ですね。

今回、エヴァが組織から消されそうになった理由って、標的に対して「なぜあなたは狙われるのか」ってのを直に聞いちゃうところなんです。スパイと言っても、所詮は駒ですからね、理由など聞かされず、ただ上からの命令を忠実にこなしていくことが望ましいですよね。

だから、彼女のような態度は、「命令に疑問を持つ」ことにつながるから、危険と判断されかねません。まあ、これは僕の勝手な憶測で、実際そういう意図があって、エヴァを消そうとしたのかは明示されていませんけど。そこがしっくり来ないところでもあります。やることやってるんだから、ターゲットにそういう質問することの何がいけないのか謎っていう。

<主人公のキャラクターが定まっていない>

あと、今回の主人公って、優秀なスパイであるんですが、アルコール依存症でセラピーに通ってた過去があるんですよね。しかも、妹の婚約者が自分の元カレってことで、ちょっと悪いことしようともするし、無駄にキャラの設定が多いんです。ここらへんは、もしかしたら、亡くなった父親が浮気性だったっていうことが、人格形成に影響を与えている可能性はあるんですが、作中では大して触れられていないので、消化不良感がありました。

アルコール依存症の設定はなくてもいいかなって。それで浮気性の父親を見て、男性に対しては人一倍警戒心が強いとかっていう方がまだわかりやすかった気もするんですよねー。

<ただひとつ言えるのは、、、ジェシカ・チャステインの美しさ>

僕は戦う女性が主人公の映画は好きです。ただ、この映画に関しては、上記に書いたことも踏まえて、ストーリーもキャラクターもアクションも、期待していた割にはちょっと、、、という感じでした。

とはいえ、ジェシカ・チャステインがメチャクチャ美しいのは、紛れもない事実。顔の凹凸が強いので、斜めや横から見る顔がすごく映えるんですよ。だから、真っ赤なドレスとか真っ赤な口紅とか、強い色に負けないんですよね。あの真っ赤なドレスを身にまとったときの妖美さと、その姿で撃って、蹴って、殴って、刺す姿には惚れます。


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