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トドメの一撃がB級スプラッターな『モータルコンバット』

【個人的な評価】

2021年日本公開映画で面白かった順位:34/116
   ストーリー:★★★☆☆
  キャラクター:★★★★☆
      映像:★★★★★
      音楽:★★★★☆
映画館で観るべき:★★★★☆

【以下の要素が気になれば観てもいいかも】

アクション
格闘ゲーム
スプラッター
フェイタリティ

【あらすじ】

胸にドラゴンの形をしたアザを持つ総合格闘技の選手であるコール(ルイス・タン)は、自らの生い立ちを知らぬまま、金のために戦う日々を送っていた。

ある日、魔界の皇帝がコールを倒すために放った最強の刺客サブ・ゼロ(ジョー・タスリム)に命を狙われる。

コールは家族の危険を察知し、特殊部隊少佐のジャックス(メカッド・ブルックス)と女性戦士ソニア(ジェシカ・マクナミー)と合流。地球の守護者ライデン(浅野忠信)の寺院を訪れる。

そこで太古より繰り広げられてきた世界の命運を懸けた格闘トーナメント“モータルコンバット”の存在と、自らが魔界の敵たちと戦うために選ばれた戦士であることを知る。

コールは新たな仲間たちと共に、自らの秘められた力を解放し、家族、そして世界を救うことが出来るのか?

【感想】

ゲーム好きにはお馴染みの残虐格闘ゲーム『モータルコンバット』の映画版です。このゲーム、あまりにも残虐すぎて、日本じゃ発売されていないんですよ。どれだけ残虐かと言うと、対戦終了後、勝者が敗者の首を脊髄ごと引っこ抜いたり、チョップドサラダみたいに細切れにしたりします(笑)まあ、そういうの大丈夫な人は、以下をご覧ください。

<実は過去に映画化されている>

このゲーム、1995年1997年にそれぞれ映画化されているんですよ。1作目は映画版『バイオハザード』シリーズのポール・W・S・アンダーソンが監督。アメリカではメチャクチャヒットしたらしいんですが、僕の中ではワーストに入るぐらい微妙でした(笑)

オリジナル版はね、とにかくポッと出のキャラクターたちがわちゃわちゃして終わりだし、映像技術が今ほど発達してなかったから、見た目もショボくて、アクション映画なのに眠くなるぐらいでした。。。

【ジャンプ的な展開のストーリー】

過去作を観ているから余計にそう感じるのかもしれませんが、今回のリブート版はよかったです。まあ、ストーリーはね、武術大会に向けて因縁の強敵を倒すっていうだけなので、正直あってないようなものだとは思います。それは、過去作も同じ。

でも、今回は主人公だけが奥義を発動できない苦悩や、敵との戦いに大敗を喫するなど、負の部分を踏まえた上で、そこからの脱却という展開になっていて、週刊少年ジャンプ的な感じだったので、個人的には好きでした。

【夢のような超絶バトル】

映像クオリティもこの25年で各段に上がっていますからね。バトルも圧巻のクオリティですよ!スピード感は映画の『るろ剣』と比べると、ちょっともっさりしている印象はあるんですが、刀に格闘に炎に氷にと、最新の映像技術で実写化された超絶空想バトルはやっぱりかっこいいんですよ。今後、格闘ゲームの実写化はこれぐらいの派手さが欲しいなと思うぐらいです(笑)

【日本人役者の活躍】

今回、このハリウッド超大作に2人の日本人役者が名前を連ねています!真田広之さんと浅野忠信さんです。真田さんは、最強の忍者一族のひとりで、あの渋さと強さを兼ね備えたキャラクターにはしびれましたね。最近では唯一、定期的にハリウッドのアクション映画に出演している日本人役者なんじゃないでしょうか。今度、『ジョン・ウィック4』にも出演が決まりましたしね。

浅野さんは雷の神様って役どころなんですが、彼は『マイティ・ソー』(2010)で雷の神様の友達だったよねと思って、ちょっと感慨深いものを感じました(笑)

【フェイタリティ!】

そして、今回あってよかったなと思ったのが、ゲームの一番のウリである残虐シーンです。過去作にはなかったんですが、今回はちゃんとありましたよ!ここだけB級スプラッターになってて笑っちゃうんですが、ゲームの代名詞となるシーンが入っているのは、ファンの人ならなおさらうれしいんじゃないかと(笑)

【その他】

本編とは関係ないんですけど、日本版のポスター観ると、もはや誰が主人公なのかわからないんですよね。一応、コールが今回のメインになってはいるものの、右下に小さくいるだけなので、全然目立ってないっていう。。。

続編もありそうな終わり方だったし、個人的には好きな映画です。最近コロナで大人しくしすぎていて刺激が欲しい人は観てもいいかもしれません。


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