少年のオナニーのような映画だった『いちごの唄』

2019年公開映画107本中102位。

古舘祐太郎が中学の同級生だった石橋静河と
偶然街で再会してから、
謎に毎年7月7日にだけ会うようになる話。

昨日見た『ホットギミック ガールミーツボーイ』みたいに、
主人公の想いが強すぎてドバドバ溢れている感じなんだけど、
完全に彼の彼による彼のためのオナニー日記みたいな感じで、
全然面白くなかった(笑)

いや、若さゆえに想いが溢れてしまうのが全然問題ないし、
そういうの大好きだし、
なんなら、自分もこの歳で、
もう一度そういう感じになってみたい願望はあるけど、
古舘祐太郎の場合、
中学時代に抱いていた石橋静河への想いや、
会うまでの1年、自分に起こったことをひたすらしゃべるだけだから、
石橋静河自身は楽しそうに聞いていたものの、
見ている方としては、
「いや、知らんし」という感想にしかならないんだよね(笑)

そもそも、1年に1回しか会わないってのが不自然。
恥ずかしいからか、携帯の連絡先は聞き出そうとして失敗してたけど、
今の時代なら、SNS探せばいくらでもつながれそう(笑)

石橋静河もこれまた自己肯定感の著しく低い役だったから、
話としては全然違うものの、
役どころが『ホットギミック』と似通っていて、
どうしても比べてしまうなあ。
断然、『ホットギミック』の方がいい。

話の本編とは直接の関わりは薄いけど、
相変わらず岸井ゆきのと吉村界人はいい演技してたな。
今、けっこう好きな役者さんたちです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?