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娘のためになりふり構わないムロツヨシの演技が感動的な『マイ・ダディ』

【個人的な評価】

2021年日本公開映画で面白かった順位:138/198
   ストーリー:★★★☆☆
  キャラクター:★★★★☆
      映像:★★★☆☆
      音楽:★★★☆☆
映画館で観るべき:★★★☆☆

【以下の要素が気になれば観てもいいかも】

ヒューマンドラマ
シングルファーザー
白血病

【あらすじ】

御堂一男(ムロツヨシ)は、中学生の娘・ひかり(中田乃愛)と2人暮らし。最愛の妻・江津子(奈緒)は8年前に他界。一男は小さな教会の牧師をしながら、ガソリンスタンドでアルバイトに励みつつ、ひかりを男手ひとつで育てている。

思春期に突入したひかりは、ちょっぴり反抗的なときもあるが、優しくて面白いお父さんのことが大好き。牧師として多くの人に慕われ、たまに娘と些細な喧嘩をしながらも、2人の穏やかで幸せな日々は続いていく……。

と思っていたある日、突然ひかりが倒れてしまう。病院で下された診断は“白血病”。混乱して事実が受け入れられない一男だったが、担当医師からある衝撃的な事実を告げられる。

なんと、愛する娘は自分の実の子ではなかった。ひかりに適合するドナーは「数百万人に1人」という残酷な現実が一男をうちのめすが、「血縁者は適合率が上がる」という事実に気づいた一男は、ある思い切った行動に出る……。

【感想】

ムロツヨシさん、映画初主演作品だそうで。父娘の絆が感動的な映画でした。娘のいるパパさんは、より感動しやすいかもしれないですね。

<一男のキャラクターでほぼもってる>

この映画は、何と言ってもムロツヨシさん演じる一男のキャラクターが一番の見どころです。これまでの映画やドラマでは、コメディ要素たっぷりの役が多いムロさんですが、今回はお笑い要素はなし。白血病の娘のために、なりふり構わず奔走する姿が印象的な役どころでした。以前、TBSで放映していた『大恋愛~僕を忘れる君と』に近いかもしれません。なので、これは泣いちゃう人も多そうです。

<惜しい要素もチラホラ>

ただ、個人的にはいくつかの点で、そこまでハマりきれなかったのも事実なんですよね。。

・時間軸が並行して進んでいて、ちょっとわかりづらかったこと。
・父と娘の仲が良好だったこと。
・一男と江津子の幸せエピソードが少なかったこと。
・先の展開が読みやすかったこと。

以上のことから、ストーリーとしては大きな感動や驚きといったものが得られず、普通のイイ話で終わってしまったかなって。特に、父と娘の仲が険悪な上にこの展開だったら、もっと泣いていたかもしれません。もともと関係が良好ならそうだよねっていうふうに感じてしまいました。

<その他>

でも、ムロさんの演技は本当によかったんです。普段笑える設定が多いからこそ、あのシリアスなキャラクターは、役者さんとしていいギャップに働いたと思いますよ。心温まる家族の感動ストーリーを観たい方はぜひ。


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