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文学的な映画『燃ゆる女の肖像』

【基本情報】

 原題:Portrait de la jeune fille en feu
 英題:Portrait of a Lady on Fire
製作年:2019年
製作国:フランス
 配給:ギャガ

【個人的順位】

鑑賞した2020年日本公開映画ランキング:180/193
 ストーリー:★★☆☆☆
キャラクター:★★★☆☆
    映像:★★★☆☆
    音楽:☆☆☆☆☆

【あらすじ】

画家のマリアンヌ(ノエミ・メルラン)はブルターニュの貴婦人から、娘のエロイーズ(アデル・エネル)の見合いのための肖像画を頼まれる。だが、エロイーズ自身は結婚を拒んでいた。

画家であることを隠して近づき、孤島の屋敷でひそかに肖像画を完成させたマリアンヌは、真実を知ったエロイーズから絵の出来栄えを否定される。描き直すと決めたマリアンヌに、意外にもモデルになると申し出るエロイーズ。

キャンバスをはさんで見つめ合い、美しい島を共に散策し、音楽や文学について語り合ううちに恋に落ちる2人。

約束の5日後、肖像画あと少しで完成となるが、それは別れを意味していた。

【感想】

画家と被写体という関係性の中で、女性2人が恋愛関係に発展していく映画ですね。今年同性愛モノ多いですね。ブームなんでしょうか。。。

この作品、なかなか特殊で、男はモブキャラ以外では一切出てこない上に、
BGMも一切ないんですよ(例外として、儀式のときに歌を唄うのと、最後にコンサートのシーンはありますが)。なので、正直前半はすごく退屈です。本当に静かな中で、セリフも少なく、ひたすらに絵を描いていくだけだから、動きが少ないんですよね。

まあ、その中でマリアンヌとエロイーズの機微な関係性の進展を楽しむというのも一興かとは思うんですが、これはけっこう人を選ぶかもしれませんね。ちなみに、僕は同性愛モノ、面白さが全然わからないんですよ。別に偏見があるわけじゃないんですけど、どうも普通の男女の恋愛のようには観れなくて。。。今までも同性愛の映画はたくさん観てきましたけど、どれも自分の理解の範疇を超えているからか、面白いかどうかの判断ができないんですよね。

ただ、物語の後半からは、2人がお互いの気持ちに気づき、艶かしい絡みも出てくるので、やや引き込まれやすくはなります。そこはもう男性目線で恐縮ですが、2人ともお美しいのでね。

ラストシーンは、これまで2人で絡み合ってきた中で、最も印象的なエピソードを入れ込んでいるので、そこはロマンチックだなと感じました。

全体的に文学的な作品です。こういう映画って批評家の評価も映画レビューサイトの点数も総じて高いですよね。


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