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No. 3 "今"を生きる

私には、大切な友人がたくさんいる。
そのうちの1人について、書いてみる。

先日、もう10年近く完全に音信不通だった友人と、あれよあれよとタイミングが重なり感動の再会を果たした。最後に話をしたのがまるで昨日のことのように感じられるほど、確かに成長したお互いが、一瞬にして昔にタイムスリップしたような感覚があった。

友人は、波瀾万丈な人生を送っていた。あらゆる人生経験を積み、あらゆる苦難や葛藤を経て、文字通り茨の道を必死で歩んできていたようだった。そうした時間を積んできた友人は、暗闇のトンネルの中を、己の中に潜む意志力、希望の光とともに、自力で歩き続け、今、ようやく長いトンネルを抜けた先にある、風通しのよい新たな景色の見える世界に辿り着いたようだった。エネルギーに満ち満ちたまま、安堵とともに、終始吹っ切れた晴れやかな表情をしていた。

人生は自分の望む限り、妥協しないでとことん挑戦し続けていくものだと思わされた。そんな友人の姿に勇気をもらい、背中を押された気がした。どんなに荒波に揉まれても、意志の強さ、情熱、不屈の精神、強靭な忍耐力と飽くなき探究心を持って生きている人たちは、自分で運を味方につけ、チャンスというものに恐れず飛び込み、それを掴んでいくのだと感じた。

そんな友人が言っていた。"どんなに優秀でも、成功しなかった、認められなかった人を今までに何人か見てきた。成功する人としない人の違いは何だろう、と、考えた。その結果、周りに助けを求める力、周りを巻き込む力なのではないか、と、自分なりの答えが出た。" 
そういえば、別の友にも以前似たようなことを言われた。"人生、助けを求めたもの勝ちだ。甘えたもの勝ちだ。" と。
普段、なかなか助けを求めず1人で考えて解決しようとしてしまいがちな頭でっかちな自分を、反省した。
そう、助けを求める勇気を持とう。

自分が本当に望んでいる事なら、必要な時に周囲に助けを求めれば、周りもその情熱に動かされて助けてくれる。そうやって助け合っていくのが、人と人との間で生きていくのが、人生なのだろう。
私も人生の節々で、そういう経験をしてきてはいる。それでも、必要な時に、望む時に、ぱっと他人に助けを求める勇気が出ない時もある。今、そう感じたら、今が飛び込む時なのだろう。

山ほど挑戦し、失敗し、経験を積み重ねていき、日々を最大限に生きていく。そして今しかできないことを全力でやり、ある日ある時ふと巡ってきたチャンスをものにする。自分の中に明確なビジョンがあって、確固たる意志と意欲があって、積極的に行動を起こし続けていけば、きっと自分の望む方向に自然と人は導かれていく。遅かれ早かれ。
人生はそうしたことの連続なのだろう。

自分の中に常に眠っている情熱、意志力を大切に、今この瞬間に生きよう、と改めて誓った1日だった。


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