見出し画像

【俳句】麗か 藍微塵 春夜

うららかやパフェの種類も決めかねて

年甲斐もなく甘いものが食べたくなる。
カフェに入ってメニューを開く。
そのパフェの種類の多さに驚く。
昔は、チョコレートパフェかイチゴパフェくらいしかなかったのに。
ああ、決まらない。

たとえしは人の常なり藍微塵あいみじん

人は常に何かに喩えたがる。
藍微塵。
君もこれまでさんざん喩えられてきただろう。
愛とか恋とか、空の青さとか。
何と言われようと自分は自分。
気にせずにいこう。

高騰に妻の愚痴聞く春夜しゅんやかな

昨今の物価高騰に妻の愚痴は止まらない。
政府の政策も説明も響いてはこない。
何とかして欲しい。
愚痴の矛先はやがてこちらに向いてくる。
あなたの稼ぎが…
あなたの無駄遣いが…
この支払い何?

この記事が参加している募集

私の作品紹介

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?